piano street
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アドリブのレッスンをしていて、「とりあえず、これらの音を使って適当に伴奏に合わせてみて。この音はとりあえず避けておいてね」と言ったときに「なんで避けるんですか?」と言われました。「合わないから」「なんで合わないんですか」「だって、出してみてよ、ほら、全然合わないじゃない?」「ああ、合いませんね。でも、なんでですか?」…と聞かれたときに、完璧に切れていたはずの堪忍袋の緒が、ブチっと切れるのを感じました。「それを理論で説明してあげるだけの脳みそ、今のアタシに無いんだけど。多分、いろんな理論書をひっくり返せば、避けるべき音として理論が裏付けてくれると思うんだけど。とにかく、実践的に合わない音だと思うんだけど、使うんだったら、経過的に使うとか、ほらこんな感じで一瞬にとどめるようにして。」「なんでですか」「だから、合わないから!!!!!!とにかくさっき言った音で弾いてみて」「…多分、私のアドリブ、ひどいと思うんですよ」「初めてのアドリブが素敵なわけないでしょ!!!」生徒さんの様子を見ていて、アドリブの前で右往左往していた昔のあたしがよみがえります。初めてで素敵なアドリブをやりたかったんだね、アタシ。(笑)周りが腹立てたのもわかる。だって、あたしも腹が立ったもの!(笑)結局、生徒さんは素直に弾いてくれて「楽しい・・・」と言ってくれました。「素敵であるかどうかより、まず、楽しく音が出せるかがすべてだ!」という私の理想通り。楽しく出せたものを、「素敵」に向かって育てていくのが順当だと思います。その過程で、なるべく「楽しいまま」であってほしいと思います。それをキープするのが私の仕事だと思います。はじめに「楽しくなく」しておいて、そこに嫌がる顔を無理やり突っ込ませ続けることは私の理想ではないということも改めて感じました。最近、ほんとに生徒たちが楽しそうなのですが、生徒がいくら楽しそうでも、嬉しそうでも、あたしにとっては別にうれしいことではありません。(笑)みんなが楽しくうれしくどんどんうまくなって、いつかあたしが教室で一番下手になるのが、楽しみなわけないし。(笑)そう、生徒さんにぼやいておきました。「あんまりみんなが楽しそうにしていて、あたしが楽しくないと、もうおしえてあーげーなーいーよーだ!!って言う気持ちになる。この体を自爆させながら、この地雷は踏んじゃダメ、ここには地雷がある、を試してもはやボロボロになったわけだしさ。」教師として、そんなことを言うのは失格かと思いますが。(笑)どうせ、聞かれりゃ教えるし、新しいことを見つけたら教えたくなるだろうけど。生徒さんは笑って言いました。「あたしたち、おいしいとこどりなんですね。最短コースで、教わってるんですね」「そうそう。でも、やっぱりあんまりみんながうまくなれば悔しいからね。」生徒がわかってくれればいい…なんて、奇麗事を言う気は無いな。今のアタシには。あたしが楽しくならなくちゃつまらない。
2009年05月13日
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