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お湯が沸く途中にある、色んな温度の層。
手を入れると、場所によって温度が違う。
揺らすと、透明のマーブル模様がもらもら見える。
やがて水は、嘘のように熱い湯となる。
湯気が上がる。
天井へと向う湯気は、空気と一体化して消える。
湯気の匂いがする。
触ろうとすると消える湯気。
残った手は、濡れている。
さっきとは、違う感触の、手。
熱湯になった水。
もう触ることはできない。
もはや危険物となった水。
見た目は同じなのに。
時間が経つと、危険でなくなるお湯。
いつしかまた、水にもどる。
しかし本当にこれは、同じものだろうか。
いったい何が起きたのか。
よく分からない私がここに残される。
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