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2012年06月13日
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カテゴリ: 舞台
戯曲の勉強会で『ウィンドミル・ベイビー』を読んだ。

オーストラリア先住民のアボリジニの老婆が
回想形式で民族に起こった出来事を語るという話。

一人芝居で、12人の登場人物を演じ分ける。

タイトルの「ウィンドミル・ベイビー」とは
風車の赤ちゃんという意味だそうだ。

作者はデービッド・ミルロイで、彼はこの作品で
オーストラリアで最も権威のある戯曲賞
「ホワイト・パトリック賞」を受賞している。



和田さんは演劇企画集団・楽天団代表であり
オーストラリアやカナダなど各地の少数民族の
劇作家・アーティストとの共同制作により
日本で未紹介だった優れた作品を舞台にしている人だ。

アボリジニについては文字文化を持たない民族、
といったことしか知らなかったので、Wikipediaで学習した。

要約すると、不毛の大陸であったオーストラリアで
自然と音楽をよりどころに誠実に生きてきた民族が
西洋の植民地化によって受けた悲しい迫害の歴史が載っていた。


バックグラウンドはこの辺にして…


物語は、陽気なアボリジニの老女が

可笑しくて、悲しくて、そして美しいエピソードの数々。

肌の色の違い、雇うものと雇われるものの立場の違い、
生活文化の違い、死んだ人と生きている人の違い…。
様々な隔たりの中を、愛だけが自由に行き交う。

象徴的な緑の菜園。幸せな場所。


特に、身体の不自由なアボリジニの庭師・ワンマンの台詞は
純粋で、清らかで胸に迫る。

「愛ってどんな色かな?
 雨水みたいな色かも、それとも
 君がなくしたきれいな指輪みたいな赤い色かな。
 でもただ真っ黒ではないと思うし、
 真っ白でもないと思うんだ…」

もう号泣ですから


この舞台が7月4日から、東京北とぴあ ペガサスホールで再演される。





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最終更新日  2012年06月13日 11時43分03秒
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