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2024.09.26
カテゴリ： 園芸
大関や能登の復興九月場所
昇進は１９７２年の秋場所後だった▼昇進を伝える使者を迎え「謹
んでお受けします」と述べたまでは良かったが、後が続かない。口
上をど忘れしたのである。傍らの親方が「本人も一層努力したいと
言っております」と助け舟を出したという。おおらかでうっかりし
たところもある人柄がにじむ▼高級車リンカーンコンチネンタルで
場所入りし、芸能人とも遊ぶ派手な私生活は有名。親方に「勢いの
あるときに一気に上がってしまわないと、綱とりのチャンスは逃げ
てしまう。もうそろそろ遊びは控えて稽古に集中しろ」と言われて
も、遊び続けたらしい▼同じ石川県の津幡町出身、大の里が大関に
昇進した。「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、
相撲道に精進します」と口上を述べた。記者会見で緊張したと振り
返ったが、ど忘れはなかったようようだ▼初土俵から所要９場所で
の大関昇進は昭和以降最速。震災と豪雨で傷ついた石川の人々の期
待は高い。「上へ上へということをモットーにして頑張っていきた
い」と綱とりも見据えたのが頼もしい▼輪島さんは大関在位わずか
４場所で横綱に駆け上がり「黄金の左」から放つ下手投げで魅せた
。遊んでも、やる時はやった先輩。「勢いのあるときに一気に」と
願いつつ天から土俵を見守るのだろう。
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