求め過ぎ故の終止符

昔「電話が来ない」とかで悩んだ事が…。

先日、友人が泊まりにきて言った。
「メールをしてくれなかった」
「いつも自分からだった」
過去形、つまりもう別れた。
正直、少し驚いた。
私達はもうそんな年齢ではない。

人を想うと、いくつであっても、活字にできない不安が生まれる。
それは想うが故の、失う恐さなんだろう。
「もっともっと」と、そんな風に愛を求めてしまう。

もちろん、なんの曇りもない、清らかな感情なのだと
思っている。
ただ、それを何回か経験するうちに、
求めている間は、色んなものを見失いがち、
ということも否めなくはないだろうか。。。

人間の直感は理屈よりも正しい時と、
自分を混乱させる時がある。
不安感があるうちは、まだ信用が伴っていない。
そう自分事で感じてきた。

信じるという勇気は、最初の一歩が大変だが、
徐々に、２人の流れまでもを、変えてしまう力がある。
初めっから、２人の気持ちが同じ重さばかりではないだろう。
過ごす時間の中で、互いの「良さ」を痛感し、
気が付けば「愛おしい」と思える程に成長する。

そうなった時が、本当の２人の時間が流れるのではなかろうか。

友人は更に付け加えた。
「甘えて下から見上げられると、引いてしまう」と。
色んな考え方があるが、見る角度を変えれば、
それは喜びでもある。
「お母さんじゃないんだから」…いいじゃないか、時にお母さんだって。
「それって、すごい場面じゃないの？」と答えると、
「そうだったのかぁ…」と反省するも、今さらになってしまった。

果たして、彼の「なに」が好きなのか？
男らしいという言葉は、男性にとって時に迷惑な言葉の気がする。
男だって人間。
泣きたい時も、甘えたい時もある。
その「時」くらい、優しく暖かく「よしよし」と頭を撫でて
あげる事が、相手にとって安らぎなら、２人にとっては喜ばしい時間。
男らしいとか女らしいよりは
「人間らしい」があれば十分。

何を求めているのかが重要かもしれない。
楽しい時間を、満足させてくれる時間を、目に見える喜びを…。
そこに「信頼」から得る、絆までも欲しがっては、
神様もあきれてしまうかもしれない。

失う事は、人生において大きな飛躍となる。
しかし、それを繰り返していては、いつまでも「痛み」が伴う。

彼女は、少しご立腹だった。
見返りを求める愛など、愛と呼べるのだろうか？
思いきり愛せたなら、それも喜びに変わる。
恋愛って難しいと嘆く彼女を横目に、
難しいものではなく、素晴らしいものだと感想を述べた。

恋愛はまるで「アンコウ鍋」のよう。。
例えは変だが、捨てる所はない。

想う感情は、コントロールなどできやしない。
学ぶべきは「素直」な感情なのだろう。
相手の出方など観察できる余裕があれば、
自分にも相手にも「素直」である事が、痛みからのご褒美となる。

「電話が来ない」ばかり考えず、電話が欲しいという
自分の素直な感情を伝えられているだろうか？
仕事で忙しいかもしれない。用事があるのかもしれない。
相手の都合なるものや、自分の都合を「話し合い」
２人にとって丁度いい「時」を決めればいい。

愛する人が故に、
自分の弱さや情けなさといった、皮膚の弱い部分を
「見て欲しい」と思う気持ちが、根底にはある。
それをなかなか見せたくないのが、心情というもの。
素直な自分と話し合うと、そこの所を分かって欲しい。
１番見られたくなく、見て欲しいという自分がいる。
そう思えたら、自我の欲求だけに身を任せず、
思いやってみよう。

気を使うのではなく、気遣いはいい。
互いの立場に立てる関係なら、尚更良い。

恋愛は、自分を写す鏡と考える。
面白くない態度は、面白くない空気を作る。
笑顔には、笑顔が帰ってくる。
優しさには、優しさが戻ってくる。
素直な自分には、素直な相手が歩み寄ってくる。。。。
我慢をして何かを得る、とは少し違う。

ちょっと、試してみるといいね。
ダメでも損はないからさ。
お試しお試しって気軽にね。

そうやって、みんなで考えて、成長していけたら素敵です。

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