セールスマンは見た

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2008.08.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類



と人づてに噂話を聞くと、

『えっあの人がそんな事をっ』

と驚いてしまう事がある。


そんな時は大抵教えてくれた人も、

「どう面白いでしょ。」という自慢げな顔をしている。



噂話とは無責任なもので、

それに関った人に話の趣旨を勝手に変えられたり、

わざと膨らませられたりもする。




まあそれが噂話の楽しい所、面白い所だ。


だから自分の言葉が人づてに噂されているのかと思うと、

「大丈夫かおい。」と思ったりもするが、

いくら心配しても及ばない事なので、

「まあ大丈夫だろう」と無事を願うよりほかない。


そんな訳で、特に大切な事は慎重に話すようにしている。

私の場合は。




プルルルルル…と携帯が鳴る。

私    「はい。お世話になります。」

「ちょっとええ?」という、低く迫力ある声の主はお客様の塚正英元(48)さんだ。

私    「はい。いいですよどうぞ。」



ましょう。さもないと古い車と事故をした時に対物保険がおりませんよ。』と保険屋から言わ

れたれらしいんだけど、その話あるの?」


kutizute2-1.jpg



面倒見のよい塚正さんは友人から相談を持ちかけられている。

契約している自動車保険。その満期の時に『対物なんとか特約』を付けるよう言われた。

その説明がどうも腑に落ちないので、口伝に私の所のこの話が来たのである。




詳しく聞いてませんか?」


もうこの時は塚正さんが言っているのか、おおよその察しはついていたが

『えっ保険屋さんがそんな事をっ?』と思って念には念を押す事に。

塚正さん  「例えばな。古い『スカイラインGT-R』にぶつけたとするわな。古い車だから保険屋は

『価値がない』と判断する。例えば10万円と。仮に修理代が100万円掛かったとしても保険では

10万円までしか払われないので、差額は自分で払わないといけないと。この保険屋の言う事は本

当かな?」


話は判った。やっぱり『あれ』の事だ。

しかし、『本当か?』と問われても、あくまで人づてに聞く話しだ。

逢った事もない保険屋さんの事を、どうこう言い難い。

つまり『聞き違えでは?』と思った私は一瞬返答に困った。。



私    「だいたい解りましたが、今の話は違っていますね。」

塚正さんの例えが違っていると答えたつもりなだが、

塚正さん 「やっぱりな。あの保険屋は嘘を言ってるんだなっ。」

私  「いやちょっと待って。そうじゃなくて…」


今度は私の言葉が人づてにその保険屋さんの所まで戻ってしまいかねない。




塚正さん 「嘘を教えて保障を付けさそうという魂胆だな。」

私  「いや、そうは言ってませんよ。塚正さんの例えは違っていると言う事です。」


やっぱり『その保険屋さんの話は嘘だ』という私の言葉が、

今来た道を引き返そうとしている。

こうやって話はちょっとづつややこしくなっていくものだ。

それは防がなければいけない。


kutizute2-2.jpg


私  「説明しますね。古いスカイラインGT-Rにぶつけたとします。その車に(市場の)時価格

があれば、古いからといって10万円だとは保険会社も言いません。修理代が幾らかかったとし

ても、その時価格を超えない限り対物保険金は支払われます。」


塚正さん 「その『対物なんとか特約』は付けてなくても?」

私  「そうです。それは『対物超過費用特約』(注)と言って、時価格が本当に低い車

にぶつけたような場合、本当なそんなに価値がない車でも50万円までは修理代を払っても良

いですよ。という特約です。またその特約を付けていなくても契約者が自己負担なんて事には

なりませんよ。」

塚正さん 「だからやっぱり嘘なんだろ?」

私  「ちょっと言いにくいんですが、塚正さんかそのお友達が聞き違えかもしれません

よ。」

塚正さん 「そんなことは無いと思うけどなぁ。」

と少し納得の行かない様子だったが、

私の話は理解してくれたはずだ。


私  「よかったらそのお友達から直接お電話頂けますか?そのほうが良いと思いますよ

。」



と一旦話を終えた。

人づてに聞く『えっそんな事をっ?』という話は、

関った人を辿っていくのが良いと私は思っている。

これ以上ややこしくしない為に。


電話を切って少し不安を覚えた私は、

すぐに保険会社に電話をして確認したが、

私の説明は間違ってはいない。少し安心した。




その翌日、塚正さんのお友達からお電話を頂いたが、

やっぱり塚正さんと同じ事を話されていた。


という事はやっぱり、

その保険屋さんの説明が違っていたか。

或いは伝え方が良くなかったので、塚正さんのお友達が間違って理解したか。


その結末は私の所に聞こえてはこないが、

二人の間で再度話し合えば、すぐに誤解は解けるだろう。


納得の行かない話をされたら他の人に相談するのも一つの手ですが、

その本人に『なんで?』『どうして?』と納得行くまで問うのが、

一番ではないでしょうか?


パンフレットや約款など、書面を示しての説明を要求してもよいでしょう。

『お金は大事…♪』なので納得のいかない買物はなさらない様に。


ウチも気をつけます。






(注)対物超過修理費用
対物賠償保険金を支払う 相手自動車の修理費が自価格を上回りその差額を実際に負担した場

合に「差額×過失割合」(50万円限度)を限度に保険金を支払う特約。









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Last updated  2008.08.17 22:35:57 コメントを書く


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