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2008.08.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類



『終身医療保険』いわゆる入院保険なんですが、

この年代の保険料って『本当に高いなあ』っていつも思います。


もちろん出来るだけ安い保険会社を選んでお申込頂きましたが、

そんなに飛び抜けて安い保険会社がある訳もありません。

結果的にお支払いただく保険料は、決して小さい金額ではありません。



もっと若い年代の人と比べたらAさんの保険料が高いのは仕方ない。

それはもちろんそうなんですが、

なにかいつも胸にモヤモヤしたものがあるのです。








私事で大変恐縮ですが、

私の父親『正弘さん』は昭和10年生まれの73歳です。

今『正弘さん』は入院保険には加入していません。

彼の加入していた生命保険の医療保険は、

彼が70歳の時に満期となって終了したのです。

彼は何も保険に入っていない事を、

なんだか心細く感じているそうです。



どうして彼はそうに思っているのに、

今流行の『終身医療保険』に加入していないのでしょうか?


それはこの年代の人に共通する事情があります。

10年程前までは70歳以上の人は病院に行っても無料でした。



『正弘さん』だけでなくこの年代の人はそのつもりで生きてきました。


彼の父親、私からみたら祖父にあたる『八十二(ヤソジ)さん』は、

亡くなる前長い入院をしていましたが、家族は医療費を負担していません。



そんな時代ですから、

70才を超える年齢まで保障する入院保険売れる訳がありません。




現在、70歳以上の人にも患者負担が必要となり、

時を同じくして各保険会社から一斉に

終身の入院保険が発売されはじめた時には、

『正弘さん』は60歳をとうに越えていましたが、

60歳を過ぎた頃から糖尿病が出始めた彼に加入できる医療保険は有りません。


この前久しぶりに父子でこの事を話した時に、

彼の言った『ホンマにどーしてくれる訳?』という軽口に、

息子である私は思わず吹き出してしまいましたが、

公的な医療制度。大きく言えば社会保障制度が変革(改革とも)する時には、

笑い事では済まされない深刻な事態に陥る方が、

端的に言えば『お金が無いので病院に行けない。』方や、

『保険料を払えず保険証が無い。』と言った方が、

少なくない数でいらっしゃる事は、

メディア等でも良くとりあげられています。





話は変わりますが、先頃インターネットのYahooが、

「高負担・高福祉という北欧型」がいいか?

それとも「低負担・低福祉な米国型」な社会がいいですか?

というアンケートをしていました。

結果は「高負担・高福祉という北欧型」を望むが70%

「低負担・低福祉な米国型」がいい。は30%でした。



このアンケートはある与党の大物政治家がインタビューで、

「国民の皆さんには、高負担・高負担の北欧型社会か、低負担・低福祉な米国型でいくのかにするかを考えてもらいたい。」

という発言をうけて実施したアンケートだと説明がありました。

こういう発言を平然とやってのける時点で、

私的には大変気に入らないのですが、

それは一旦脇に置いておいて、

貴方の言う通り、個人個人が考えてみる事にしましょう。

……



「はい。考えました。」

貴方の言う通りに、

一人一人の国民が自分なりの答えを用意したとしましょう。




さて、みんなが考えたこの『答』を、

ではどうやって汲み取ってくれるのでしょう。


62歳の主婦Aさんが、

73歳の『正弘さん』が、

Yahooアンケートに答えた人達や、

それこそ皆が真剣に考えたとします。


この『我々の考え』を代議士に託す場所は選挙しかありません。

いままで「社会保障はこうします!具体的にはこうです!」

と言って選挙に臨んだ、候補者や政党が有ったでしょうか?

選挙の時にはとたんに抽象的な事しか言わないのは、

与野党に共通する悪いところです。


Aさんも『正弘さん』も少し若い私も、もっと若い人達も、

10年後、20年後にどうなるのを示してくれなくては、

どれくらいの準備が必要なのかもわかりません。




私たちが扱う民間の『生命保険』は社会保障の補完に過ぎないのです。


せめて『我が党は社会保障制度をこうします。』

ぐらいは明確にしてもらいたいと切に願います。



そんなに難しい事は言ってないだろ?

『改革します』?

それじゃ解らないよ(゜o゜)








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Last updated  2008.08.26 22:13:39 コメントを書く


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