くれっしぇんど

読書感想文


          (ユウキ二年生)

 ぼくは、本やさんで、二とうのやさしそうにわらっているぞうの絵を見たとき、とってもこの本を読んでみたくなりました。この二とうのぞうは、エレナというアフリカの小さなぞうとエレナのおばあちゃんのぞうです。このお話はそのおばあちゃんのちえのお話です。
 日でりがずっとつづいてしまったとき、たくさんのぞうがおばあちゃんおちえをたよりにあつまってきました。何千とうというぞうのリーダーのおばあちゃんを、ぼくはとってもかっこいいなと思いました。エレナは、おなかがすいても足がいたくても、がんばってみんなについていって、本当に強いと思います。
 ついに、みどりの森が見えたとき、ぼくも「やったあ。」とさけびたいくらいうれしかったです。
 でも、どんなにみどりがあっても、雨がふらないとぜんいんうえじにしてしまいます。まず、おばあちゃんがさきにくだものやはっぱを食べました。そして、おばあちゃんは、
「おひるねをして森になります。五十年たったらまた会おう。」といって、どこかへきえてしまいました。
 それから五十年たって、また日でりがつづいいたときエレナはもうおばあちゃんになっています。今どはみんなエレナをたよりにしています。 エレナが森を見たとき、森はすごく大きくなっていました。そして、ゆめの中でおばあちゃんに会いました。ぼくもおばあちゃんの「おひるね」といういみがそのときわかりました。それは、しぬことだったのです。おばあちゃんがしぬ前にいっぱい食べたくだもののたねが、森になったのです。ぼくは、なみだがとまりませんでした。
 おばあちゃんは、すべてのいのちはとけあって一つだというすごいひみつも話してくれました。ぼくは、このひみつをぼくのおともだちにも教えてあげようと思いました。




★2003年10月10日(金)の日記より
          (ユウキ三年生)

ずっと前、本屋で見かけてほしかった本が今日、届いた。「あらしの夜に」のシリーズ六さつだ。ぼくは夢中で一気に読んだ。
この話は、メイというヤギと、ガブというオオカミが嵐の夜に出会って、ひみつの友だちになるところから始まる。読み終わって、ぼくはむねがいっぱいになった。そして、どうしても、メイに手紙をだしたくなった。

  メイへ

ぼくは、君に悲しいことを伝えなければならない。
ガブはね、死んでしまったんだよ。
雪の穴を出て、きみのために草をさがしていたら、オオカミのむれがやってくるのをみたんだ。それで、ガブはきみをたすけるために、さいごの力をふりしぼってむかっていったんだ。
その時、最後にガブは何てつぶやいたと思う?「いのちをかけてもいい友だちか。」って、ガブはほほえんでいたんだよ。
君と最後に話したことを思い出していたんだね。
最後までガブは君のことを思っていたんだよ。
ぼくはとってもつらいけれど、どうしてもそのことをきみに伝えたかったんだ。
心の中で、ひみつの友だちとして、ガブのことを忘れないでね。
そして、ガブの分まで、ふたりで行きたかったみどりの森で生き続けてください。
ふたりで見た満月をみながらあのときのことを思い出してね。
それが一番、ガブがうれしいことだと思うよ。
ぼくもきみたちに会えて本当に良かった。
ガンバレ、メイ!!
つらくなったら、あい言葉は、「あらしの夜に」だよ。
では、あらしの夜に。
              ユウキより


☆「夏の庭」を読んで  (ユウキ四年生 読書感想文)

 この物語は、三人の少年、山下、河辺、木山とひとりのおじいさんの物語です。
 ある日、山下のおばあさんが亡くなったことを聞いた木山と河辺は、人の死ぬしゅん間を見たいと思うようになります。 そして見つけたのが近所に住んでいる、今にも死にそうなおじいさんでした。
 三人は、学校が終わるとおじいさんの家のヘイにはりついて、観察をし始めます。ぼくは、もうすぐ死ぬ瞬間を待って見張られるなんて、おじいさんは気の毒だなと思いました。今に、先生や親に見つかって怒られるのではとはらはらしました。
 やはりある日、三人はおじいさんに見つかってしまいます。おじいさんは最初、怒っていましたが、だんだん子どもたちとせっするうちに元気になっていきます。今までゴミいっぱいだった家がきれいになり、庭にはコスモスの種をまきました。ぼくは、みんなで花火をしてお好み焼きを食べる場面が一番好きです。
 でも、ぼくは最初から気になることがありました。なぜ、おじいさんはひとりなのかということです。
 ある日、そのわけがわかりました。おじいさんは、昔、戦争でおなかの中に赤ちゃんがいる女の人を殺してしまったのです。そのことで、自分の家や奥さん、自分の幸せ、そういうおのを全て捨ててしまったのです。ぼくは、戦争ってむごいなと思いました。いやなことがあった時ほどだれかに話を聞いてもらいたいのに、おじいさんはずっとたえていたんだなと思ったら、ぼくもつらくなりました。少年たちと会えて、本当に良かったと思います。
 ところが、少年たちがサッカーの合宿に行っている間に、おじいさんは死んでしまったのです。話したいことがいっぱいあった少年たちは、心から悲しみました。ぼくもショックで涙が出ました。
 でも、おじいさんが、みんなで食べようと四つぶどうを用意していたのを見て、おじいさんは、死ぬ時はひとりぼっちじゃなかったんだと思いました。
 おじいさんが死んでから、三人は、「もし、おじいさんだったら。」と考えるようになったそうです。そして山下は、トイレがひとりで行けるようになり、河辺はお母さんと一緒に新しいお父さんとチェコに行く決心をし、木山は、勉強を頑張って受験に合格しました。みんなが勇気をもてたのは、おじいさんをあの世の知り合いと思えるようになったからだと思います。
 おじいさんは、死んでもみんなの心の中に生き続けるでしょう。中学に行ったら三人ばらばらになるけれども、おじいさんとの思い出が三人の心をいつまでもつなげてくれると思います。
 ぼくも、三人の少年とおじいさんに会えて、本当に良かったと思いました。

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