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今日は、名残の雪がちらちらと舞う寒い朝でした。でも、日差しが明るくて、きりっと引き締まったよい卒業式になりました。

校長先生が卒業証書授与してくださった時、一人ひとりに「あなたは○○や※※のことをよくがんばってくれました。ありがとう。」と、それぞれが取り組んだことを称えて証書を手渡してくださり、その時に、つくづく子供たちはこの小学校で学べて幸せだったなあと、感動しました。
校長先生以下、全ての先生が、子ども達ひとりひとりの名前や個性を知ってくれている。そして、子供たちも、全ての先生、用務員さん、調理員さん、警備員さんまで、全ての学校関係者と交流がある。それは大きな学校では経験できない、とても親密な雰囲気の中で育まれてきた、小さな学校ならではの経験です。
実際、この全校生徒131名の小さな学校では、不登校の子どもは一人もいません。そして、アンケートをとっても、「学校が面白くない」と答えた子どもも一人もいないのです。

そんな中で育った子ども達は反面、それゆえ手抜きすることを許されません。
特に6年生になってからは、実にいろいろなことを成し遂げてきました。予算が無くて綺麗にしてもらえないトイレを、自分達の手で綺麗にして、素敵なペイントをして気持ちよく使えるようにしました。(私も実際トイレを使って、本当にいい香りがして気持ちが良いので驚きました。)
先輩から引き継いだ日刊新聞を毎日欠かさず発行して、300号を超えたときはテレビなどの取材も受けました。
ジャワ島沖地震のことを知って、行事ごとに募金を募り、ジャワ島の小学校へ文房具などを送ったことから、ジャワ島の子供たちと文通が始まって、インドネシア語の返事を貰ってワクワクしたこともあります。
子ども祭でホテルのシェフを招いて指導していただいたカブラのスープ、にんじん作り名人に教えてもらって収穫したにんじんで作ったにんじんジュース。とても評判がよかったそれらの売り上げで、子供たちは県立大学から講師を招いて講演会を開きました。先生に謝礼を渡す時、「今まで受け取った何よりも嬉しいお礼だ。」と言っていただいたそうです。
他にもいろんな小さな奇跡を、子供たちは自分達の頭で考え、楽しみながら、時に何日も討論して、ひとつひとつ作り上げてきたのです。それは宝石のように彼らの胸の中で輝いていることでしょう。
この小学校という地面に、先生方、PTA、地域の方々の手を借りて、彼らはみっしりと根を張り、幹を伸ばして来ました。これから、みんな散り散りになっていっても、それぞれが豊かな枝葉を伸ばしていつか花咲かせる日が来ることを私は確信しています。

4歳の時から、ずっと一緒に育ってきた26人の子ども達。今日、この26人が一人も欠けることなく、明るい笑みを浮かべながら卒業できたことをとても嬉しく思います。これから先、こんな風に当たり前に26人が揃うことは無いかもしれません。でも、そんな感慨にふけるのはもっと先のことでしょうね。
今は新しい中学生活に向けて希望に満ち溢れているだろう26人の皆さん、本当に卒業おめでとう。そしてここまで無事に育ってくれてありがとう。![]()
久しぶりなんてもんじゃないんだけど。 2011.05.08 コメント(4)
運動会と栗コーダーカルテット 2010.10.03 コメント(4)