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「撃てよ。。。怖かねぇよ。どうせ親も兄弟も皆人間に殺られてんだ。」
都内某所で探偵業を営む一人の男、ヨシダヨシミ。動物や昆虫と自由にコミュニケーションを取れるヨシミはその特技を生かし、助手のムギ(犬)とピータン(インコ)とともに数々の依頼にきめ細かくかつスピーディに答えて行く。何故スピーディなのか―――それはぼやぼやしていると依頼者があっという間に死んでしまったりするからだ。そう。彼は昆虫専門の探偵なのだ。
読む前はもっとナンセンスなものを想像していたのだが、読んでいくうちに、何故か感動に襲われてしまうから驚いてしまう。冒頭の清二の台詞もそうだが、妙な切迫感やリアリズムがあり胸に迫るものがあるのだ。しかしそうやってぐぐーっと盛り上がってきた瞬間、虫に向かってぶつぶつつぶやく変な人というシチュエーションに突き落とされる落差も面白い。
それにしても、虫の世界は想像以上にドロドロだ。下手な昼ドラなど足元にもおよばない激しさである。特にタガメの乱れ方は尋常ではない。当然ヨシミの調査は浮気調査が主体となってくるのだが、その他にも、くもの巣に投身自殺しかけたトンボを救ったり(これもほんとは男女問題)、トノサマバッタの俺様リサーチに協力したり、シロアリの集団死亡事件を調査したり、果てはバイクにひき逃げ(笑)された仲間の死を悼むコガネムシ(?)としんみり酒を飲んだり(これは仕事じゃないか)とバラエティに富んでいる。
どれも何故かほんのり切なさを感じさせながら、本当にバカバカしい。(笑これからのヨシミの活躍も期待される。。。が、モーニングにほとんど出て来ない訳だが、この先掲載予定はあるのだろうかね。そして、デビュー作でこんな異色な漫画を描いてしまうと次回作をどう切り返すのか本当に難しいと思うのだ。青空大地よ。どうかこのまま消えないで、がんばって下さい。いや、私は買わないけどさ。(ナタちゃんより借り読み)
東京ゴースト†トリップ 葉芝真己著 2009.08.31 コメント(8)
彼は花園で夢を見る よしながふみ著 2009.06.29 コメント(2)