最近の関心事・思う事

最近の関心事・思う事

2014.06.27
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突然出来た25日~27日の3連休のためにDVD4本を借りたので簡単に感想を・・


何を借りたかというと、


1:
コクリコ坂から

ご存じスタジオジブリ2011年夏公開の宮崎駿のアニメ。昭和38年(東京オリンピック1年前)の横浜山手を舞台にした高校生男女の青春。公開当時は2度も映画館に足を運んだ。本当は2013年夏公開の「風立ちぬ」も借りたかったけど、全て借りられていたので暫くは断念。こちらの映画も2回観に行った。
何故2回も観に行ったのか?高校生の恋愛アニメが見たかったわけではない。自分が横浜の住民で、山手にも足を運んだことがあるので親近感があった。主に男子学生が所属する部室が集まる「カルチェラタン」という建物が面白かった。秘密基地に通じるものがあり、わくわくさせる。オリンピックを翌年に控えた東京の当時のオフィス街も見ていて楽しかった。相手役の少年が住む港町(父が船乗り)の光景も美しい。
主人公たちはうちの母親より5、6歳上の世代。男子学生は高校生にもなると日本を良くするため政治の動向にも常に関心が高く、勉強熱心。議論をすると熱くなる。部活動も一つの政治活動と言ってもいい。全く自分の世代ではないけど、昔の日本の日常は見ていて飽きない。大きな事件が起こるわけでも、主人公が特殊な能力を使って戦うわけでもないので、映画の賛否は分かれるらしい。

2:遥かな町へ

「孤独のグルメ」で知られる谷口ジローの漫画が原作のフランス映画。
48歳の倦怠期の中年漫画家が、ある日展示会帰りに電車を乗り間違えたことによって、偶然自分が生まれ育った町に20年以上ぶりに降り立つ。街はかつての活況もなく廃墟が目立つ寂しい街に変わり果てていた。パリ行きの電車が来るまで相当の時間があるので、母の墓参りをすることにした。墓の前で急にめまいがして、気が付いたら、1967年6月の14歳の頃の自分に戻っていた。故郷はあの頃の活気そのままで、家に帰ると、可愛い妹と、若くして亡くなった美しい母親、そして失踪して以来1度も会っていない仕立て屋を営む父親がいた。主人公は中身が48歳のままなので、おかしな言動をして周囲を不思議がらせるも、当時は片思いに終わった1歳年上の少女と恋中になったり、母や妹にも優しく接し、友達と遊んだりと、14歳当時よりもうまく青春を謳歌した。
しかし主人公にはやらなければならないことがあった。父親は自身の誕生パーティーの最中、突然家族に何も告げずに失踪してそれ以来なのだ。今、父親が失踪する数日前に戻っている。

主人公は父親の失踪を食い止めようと奔走する。


3:
ラブストーリーを君に

1987年制作、1988年頃公開の後藤久美子主人公で、相手役が中村トオルのラブストーリー。

4:ちょっと言いたくない・・・


見る前の期待度は

1:コクリコ坂から
2:遥かな町へ
3:ラブストーリーを君に・・

鑑賞後の順位

1:遥かな町へ
2:コクリコ坂から
3:ラブストーリーを君に・・


ラブストーリーを君には、ネット上で「後藤久美子のプロモーション映画」と書かれているのを見ていたので、あまり期待はしていなかった。「アイドル・後藤久美子を売り出すための陳腐なラブストーリー映画」と思って見た。
しかし直視に耐えがたい。別に際どいシーンがあるわけではないが恥ずかしくて直視できなかった・・・

何故かって?この映画の後藤久美子の役どころは、白血病に蝕まれ、残り数か月の命を明るく青春を楽しんで生きると言うもの。お嬢様学校に通い、母子家庭だけど、家も母・祖母がキャリアウーマンの経営者でお金持ち。自身も常にお嬢様風のロングのワンピースに身を包んでいる。

仲村トオルが通う大学の男ばかりの山岳部に顔を出せば、紅一点の高嶺の花・マドンナとしてちやほやされる。

直視出来ないのがココ!今は男女平等が当たり前なので、運動部以外はどのサークルにも大抵活発な女性が所属している。職場での仕事内容も評価も男女平等なので、女性が「紅一点のマドンナ」として扱われるシチュエーション自体が現在は死滅していると思う。そんな現代でこの映画を見たもんだから恥ずかしくて。後藤久美子本人も撮影当時恥ずかしかったのでは?


コクリコ坂は・・当時2回も映画館に足を運んだけど、「遥かな町へ」を見た後では当時のワクワクの再現はならなかった。
風立ちぬに期待したい。

遥かな町へ・・見てよかった。本当に良かった。ラブストーリーを君には恥ずかしくて直視できなかったけど(じゃあ何故借りたという突込みはやめて下さい)、遥かな町へは完全直視。目は100%見開いて鑑賞しました。期間限定で21日間借りられるので、まだまだ見るぞ!
48歳の主人公は微妙に背中が丸まり、表情も疲れ切った、おじいちゃんにすら見える感じだったのに、14歳に戻った主人公は目を見張るほどのイケメン。
以下はDVDをまだ見たことない人で、ストーリーを知りたくない方は読まないで下さい↓

主人公が戻った1967年(昭和42年)は私には遠い昔の話すぎる。まだ西新宿に高層ビルが1棟も建っていない時代じゃないか。あまりの遠さに唖然とした。私が生まれる10年以上も前だ。14歳の主人公は学年的にはうちの母親の2学年下にあたる。48歳時点で34年も昔の話だし、時系列で見ると、現在の姿とされる48歳の時点も2001年で、今から13年も昔でないと計算が合わない。2014年現在は61歳になっていないとおかしい。

父親は14年間も家族と過ごして子供たちを妻と一緒に育ててきたのに、パリ行きの電車に乗車したのを目撃されたのが最後に二度と家族の前には現れなかった。こんなにハンサムな息子と可愛い娘、美人の妻がいるのに・・悲しい。寂しい。今もどこかで生きているのだろうか?何を思って生きているのか?

今は疲れ切ったおじいちゃん然な主人公だけど、34年も昔は見違えるほどカッコよく美しい少年。何と言ったらいいのか、長い歳月のむなしさを感じさせられた。
だけど虚しい時の流れのはずなのにどんよりさせない。不思議な魅力の映画。フランスの美しい田舎町も堪能できる。48歳の自分より年下になってしまった父親の心情が分かるあまり、駅で列車を待つ父親を見つけてその後の家族の大変な状況を話し説得を試みるものの、父親の失踪は止めることは出来なかった。
「今回は決してくじけちゃだめだ 自分の人生を大切に まだ若いから 父さんを待たないで」と悲しむ母親を優しく励ます。少年は憂鬱な面持ちであてもなく自転車を漕ぐ。あの墓地の前で転倒し、起き上がると48歳の自分が墓地に入っていくのが見える。少年は後を追った。あの日と同じ蝶を目で追ううちにめまいで倒れ、起きてみたら48歳の自分に戻っていた。時代も現代に戻っており、主人公は妻と娘2人の待つパリの自宅へ戻る。

個人的に好きなシーンは、寝言でうなされている妹を優しい言葉で寝かしつけたり、家事ばっかりやっている母親を遊びに連れ出したり、妹と母親の3人で楽しくダンスをする所。大好きだった母親に甘えたり、家族に優しく接したり、当時は出来なかったことを取り戻すかのように楽しむ主人公。

学校の美少女との青春シーンも、自分が中学生の時は日本の学校だし、こんなカッコいい人いなかったからさすがフランス。見てて羨ましく感じた。

ところで、主人公の祖母、少年が反発して怒らせた女性教師、親友の家のスナック?で働くセクシーな女性、サナトリウムにいる父親の幼馴染の女性、思い出せないけど皆どこかで見たことがある。フランスでは結構名の知れた女優なのでは?






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Last updated  2016.10.09 18:03:38
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