素晴らしいワインだ。堅固とした構造、品の良い果実、柔らかい酸味、フィニッシュを締めるミネラル。これは彼のワイン全般に通じるが、非常にタイトで時間がかかるつくりだ。リリース後 10 年経っているが全く緩みがない。まだ 10 年は上り調子だろう。畑の位置は分からないが、全く膨らみや緩みのない作りから、スレンダーな CCh を作る Ladoix に有るのだろうと推測される。所謂「冷たい太陽」だ。 そう言えば Faiveley に通じるスタイルが感じられる。
この作り手の経歴は申し分ない。 Lafon の畑をメタヤージュ( Lafon にも若干助言もしていたらしい)、契約が切れた 90 年初頭からは醸造長として Leflaive を取り仕切る(確か 94 年頃までだったが)。彼のワインを飲むと確かに古き良き時代の Leflaive を感じられる。端的に言うとリリースの時から楽しめるように、豊満で果実味有るワインではなく、堅牢で若い時には寡黙だが、熟成をして構造が解れてくるとフィネス溢れる綺麗な果実が出てくるようになる。まあ、時間がかかる作りで飲み手の patience を要求するが、その報酬は大きい。そしてその分 PMO のリスクも他の白の作り手と比べて低いように感じる。そして特記したいのはメタヤージュ切れからネゴスを立ち上げたがネゴス物の作りがドメーヌ物と全く変わりがない事だ。彼の場合は当局のお達しでネゴス物はドメーヌとは別場所に cuverie を設置した事を考えるとこれは驚嘆に値する。
そして何故か彼のワインはまだリーズナブルな値段だ。まあ、 Flagship の Batard や Perriere はそれなりの値段になってしまったが(それでもまあ悪くない)、村名やレジョナルなどは質も良く、お買い得だと思う。
という訳でまた少し追加発注してしまった。中々手持ちを減らすのは難しいものだ。
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