
少し間が空いた。
今流行りと言われているこのワインを飲んで考えてしまった。畑は HCdN にあるそうだが、アルコール度は10%。自然派という事で補糖をしなかった結果だろう。香りは弱く、酸が突出している。果実は赤いのだがいかんせん薄すぎる。勿論樽からのエピスも全く感じられない。勿論アグレマンは取れず VdF 扱い。所謂ビオワインでも所謂ブルゴーニュでも無く、個人的には薄いヌーボーと言ったところだろう。まあ、個人的な感想なので捨て置いて欲しいが。検索を避ける為に敢えてワイン名は載せない。写真はイメージ。
私が今まで見た中で、ワイン作りに憧れて数年の下積みを経て他業種から参入したり、有名どころでスタジエをして(大抵は2〜3年で本当の下働きだ)小さな畑を買い(多くは日本を含めてクリマ的に疑問視されるところだ)直ぐ様、素晴らしいワインを作りはじめたというのは酒屋のメルマガのセールストークだけにしか存在しない。 DRC や女史等、既に Establish された権威へのアンチテーゼとしてのスーパーヒーローを求めているのだろうがそういうスーパーヒーローは残念ながら存在しない。故 Jayer を始めとする Establish された作り手に拮抗出来る真のスーパーヒーローと言える個人の作り手はそのようなセールストークとは対極に寡黙に素晴らしいワインを作ることだけに専念するように思える。
ブルゴーニュワインの高騰で弾かれたワイン好きがこのようなワインに惹かれる心理は理解できる。作り手との近い距離、レア感(ブルゴーニュを極めればレア性と質には余り相関性は無いという事が分かるだろう)、物語性(多くは人工的なものだが)が有り、且つ affordable (結構高騰したが背伸びすれば買える値段)であるからだ。言い換えればこのようなワインは Establish された作り手が現在進行形で生み出しているバブルの恩恵によって跋扈しているだけに過ぎない。
非常に皮肉なことだが。
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