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Tessera
現在からの脱出、と言いつつ、毎月の給料に涙する人の表現。文章を書くのがかったるくて、退化したテレパシー的恐竜。 Tesseraは、昔、一儲けしようとして組んだ女性。彼女は儲からないとわかると霧散した。
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Nov 2, 2008
テーマ： 詩・絵本・小説で自由表現(536)
カテゴリ： 柔らかい思念
疲れている時はやめた方がいいと言われていたのに、私は試みてしまった。トランスポーテーション、壁抜けである。一部の特殊な人だけが持つ超能力の一種で、壁の中を通って壁の向こう側に行けるのである。
問題は、今、私が壁の中にいることだ。疲れていたせいなのか、壁を完全に通過することができなかった。
私の意思が強くないと、壁を構成している物質の分子と人体を構成している分子が混ざりあってしまう。この点でも、私は不適格であった。私を維持しようとする私の意思が薄らいでいる。
ひとたび、２種の分子が混ざりだすと、量の少ない私の体の分子は急速に壁の分子の中に拡散していく。もはや、後悔の念すらなくなりかけている。物質に同化することは、不安や心配がなくなって、いいことなのかもしれない。
もう、人に戻れないし、戻りたいとも思わない。
ただ、肌色がまだらに混じった壁を見かけたら、注意深く見てほしい。私の面影を探せるかもしれないからだ。
問題は、今、私が壁の中にいることだ。疲れていたせいなのか、壁を完全に通過することができなかった。
私の意思が強くないと、壁を構成している物質の分子と人体を構成している分子が混ざりあってしまう。この点でも、私は不適格であった。私を維持しようとする私の意思が薄らいでいる。
ひとたび、２種の分子が混ざりだすと、量の少ない私の体の分子は急速に壁の分子の中に拡散していく。もはや、後悔の念すらなくなりかけている。物質に同化することは、不安や心配がなくなって、いいことなのかもしれない。
もう、人に戻れないし、戻りたいとも思わない。
ただ、肌色がまだらに混じった壁を見かけたら、注意深く見てほしい。私の面影を探せるかもしれないからだ。
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うまい！
カモメ7440
さん
おそらく散文詩だと思います。
ショート・ショートと言われれば、
そうであったのかと思うし、
（注、星新一さんを読むとそう思う。
だから僕はショートショートと詩の区別を、
いまだに明確につけられない）
どちらにせよ、詩的な能力はとても高い。
おもしろい！
そういうわけで率直な意見をすると、
僕は竹中郁（たけなかいく）さん
という詩人を思い出しました。
あの詩人が現代に生き返ってゾンビしたら、
こういう詩じゃないかな、ふふふ、
と、胸がワクワクしてしまうのです。
あの人は、
するりとした詩の滑りこみによって、
機知に富んだ詩を書きました。
いくつか読ませていただいて、
実に僕は感服いたしました。
こういう詩が百や二百あったら、
もはや天下無敵の技術でしょう！
最低、僕はかなわない。
ああ、激励させてください！
ああ、世界というのは広い。
今日は「詩ネマ」というものを知って、
あなたみたいな詩人に出会うと、
世の中というのはまだまだ捨てたものじゃないな、
まだまだ、やっていけるな、と思える。
ただ、こうやってベタ褒めしている僕ですが、
同時に、これから先、
こういうシュールな設定と、
またかろやかに主題をすべらせる技術で、
それでいて安定感のある筆運びで、
どんな新しいことをやるのかな、と心配です。
いち読者として、きゃっきゃっ楽しみだけれど
大変な仕事じゃないかな、とも思うのです。
あんまり根を詰めすぎないでね、
やりすぎると、なんでオレ評価されないんだよ、
というワガママ病が出ちゃいます。
なにしろ、僕はその危篤患者第一号です（笑）
このアドバイスはおおむね、
すぐれた詩人さんにとても有効な薬です。
ああ、いつかキチンと評価されますように！
(Nov 5, 2008 11:43:56 PM)
ショート・ショートと言われれば、
そうであったのかと思うし、
（注、星新一さんを読むとそう思う。
だから僕はショートショートと詩の区別を、
いまだに明確につけられない）
どちらにせよ、詩的な能力はとても高い。
おもしろい！
そういうわけで率直な意見をすると、
僕は竹中郁（たけなかいく）さん
という詩人を思い出しました。
あの詩人が現代に生き返ってゾンビしたら、
こういう詩じゃないかな、ふふふ、
と、胸がワクワクしてしまうのです。
あの人は、
するりとした詩の滑りこみによって、
機知に富んだ詩を書きました。
いくつか読ませていただいて、
実に僕は感服いたしました。
こういう詩が百や二百あったら、
もはや天下無敵の技術でしょう！
最低、僕はかなわない。
ああ、激励させてください！
ああ、世界というのは広い。
今日は「詩ネマ」というものを知って、
あなたみたいな詩人に出会うと、
世の中というのはまだまだ捨てたものじゃないな、
まだまだ、やっていけるな、と思える。
ただ、こうやってベタ褒めしている僕ですが、
同時に、これから先、
こういうシュールな設定と、
またかろやかに主題をすべらせる技術で、
それでいて安定感のある筆運びで、
どんな新しいことをやるのかな、と心配です。
いち読者として、きゃっきゃっ楽しみだけれど
大変な仕事じゃないかな、とも思うのです。
あんまり根を詰めすぎないでね、
やりすぎると、なんでオレ評価されないんだよ、
というワガママ病が出ちゃいます。
なにしろ、僕はその危篤患者第一号です（笑）
このアドバイスはおおむね、
すぐれた詩人さんにとても有効な薬です。
ああ、いつかキチンと評価されますように！
(Nov 5, 2008 11:43:56 PM)
どうもありがとうございます。
Tessera
さん
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