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Jan 17, 2008

夜

(1)

テーマ： ☆詩を書きましょう☆(8768)

カテゴリ：カテゴリ未分類

眠れない夜にあなたを思い出すんじゃなくて
あなたを思い出すから眠れなくなるのだと
やっと気が付いたの
外はうっすら明るくなってきて
正確にいうと、もう“夜”ではないのだけれど

鏡を睨みつけると
泣き腫らした赤い目と、しまりのない口元
「情けない」
言葉にしてみると、予想以上に切なくて

にらめっこ
もう何回目だろう

いつも誰かを100％信じることができなかった
本質的に人間は自分以外の誰かを手に入れることなんてできない
いつも疑っていた
用心していた
うかうかしていると
あたしの100％を持っていかれそうで怖かった
どんどん愛してしまっていることが怖かった
嫉妬して、ケンカして、問い詰めて
醜くなっていく自分にも気付いていて

どうせいつかは失われる恋心なら
固執したくない
お互い楽しめればいいじゃない
あたしたちはまだ18歳で
結婚なんて意識する年齢にない

どうせいつかは失われる恋心
頭の中では、
そう、理解はできているのに
何故、どうして？
いつも固執してしまうの？
充分思い知ったはずなのに
何度も何度も苦しんだはずなのに
懲りもせず、恋に落ちる
人間の愚かさね

あたしから別れを告げた恋なのに
泣いているのはあたしの方で
いつも大事なところで頑張れない自分にイライラする
最善の選択なんて分からない
幸せになれる道なんて分からない
残るのは結果だけなのだから
後悔することでしか学べないの

“運命”とか“永遠の愛”とか
少女趣味な夢
今も抱いているでしょう？
さらけ出せないのは
そんな自分は求められていないと
そんな自分では愛されないと
知っているからなのね、あたし

あなたのことを思い出して
またしても眠れない夜
無限ループにも思える
あなたのキスの感触が
今も生々しくあたしによみがえる
覚えているの
覚えているの
何も忘れてはいない
記憶だけ抱きしめて、ただ痛いだけの時間

もう1人じゃ眠れない
あなたのキスが欲しい
あの日のように
少しずつあたしの自由を奪って
あたしを支配してほしいのに

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