母の日の翌日



私のむかつきはもちろん翌日も続いていたので、そっけなく家を出る。
お昼頃空港から電話があり「気をつけてねの電話くらいしてくれたっていいのに...」と言うので、「言ってあげたいけど、それも言えないくらい昨日は気分を害された、そんなに簡単に立ち直れるもんじゃあない」というと「昨日のことは謝る、でも僕がいない間3回くらいはバックヤードの芝生に水をやってくれるかな」と言うのでまたむかついた。

そもそもうちのバックヤードにはスプリンクラーがあるというのに、しかもタイマーからマニュアルでオンにするときちんと水は出るというのに、タイマーで決まった時間に作動させようとすると裏庭だけ出ない。

スプリンクラーをインストールしたガーデナーにいわせると、原因はタイマーじゃなくてバルブなんだそうだ。彼は直せるけど、それはスプリンクラーのインストールとは別件だから追加で80ドルとか言ってきた。

わたしはめんどうなので彼にやってもらおうと思ったけど、ブーは「スプリンクラーのパイプを換える前はちゃんと作動していた、彼らが壊した、だから80ドルは払いたくない」といい、結局そのまま放ったらかしになった。だって私にはそう言うくせに自分では交渉もしないんだもん。

それ以降は、バルブを直接ゆるめると全部のスプリンクラーは作動するけど、いちいちそれをするのもめんどうなので(この作業は私は意地でもしない、だって修理しなかったのはブーの選択なんだから)、ついブーもサボりがちになり、最近は夏も近くなって裏庭の芝生だけなんとなく茶色っぽくなってきたのだ。

「誰でもいい、手段は問わない、とにかく早く修理してよ、じゃないとバックヤードの芝生全部換えないといけなくなって、その方がよっぽど高くついて無駄じゃん!」という私の文句、ここ半年くらい言い続けている、それなのにまだ何もしていない。イライラの極致。

だから電話で芝生の水云々と言われた時「頼むからそのことは言わないで、そのことについては今までさんざん既に言ってきた。もうスプリンクラーのスの字も聞きたくもないし言いたくも無い。」というとブーは素直に引き下がった。ここまで来れば、1週間私が水をやらずに全部枯れる可能性があることくらい潔く覚悟すべきだと思ったのだ。(しかし私は、実際にはほとんど毎日水を撒いた)

ブーがイスラエルに着いた時、私の職場に電話があった。「無事着いたよ。ホテルの電話番号言っておくね。今そっちからかけ直してくれる?」だって。
勿論そんなことはできないと断った。私用電話の国際電話のなんてしたくない(しかもイスラエルだなんで、誰がかけたかバレバレでしょうが)。翌日また家に電話があって、そのあとe-mailも1度来たけど返事は書かなかった。

だって内容が「イスラエルの海はとても美しい。食べ物もとても新鮮で美味しい。」で、その後は娘たちにソフトボールとバレエはどうかとか聞いている内容だった。なんというか、私に向けられたメールではないような気がした、我家でメールをチェックするのは私以外にいないのに、である。それに加え、とにかく一人で家事、仕事、子供たちのスポーツや習い事、ついでに猫を獣医に連れて行ったりてんてこ舞いでそれどころじゃなかったのである。出張なんだから電話代は当然会社に請求すればいいんだからあっちからかけてくるべきだと思った。

しかし、ブーが帰国すると、私がこちらから一度も電話せず、メールに返事を書かなかったことにとても憤慨していた。というかスネていた。しかしスネ方が可愛くないのだ。イスラエルから直行便でニュージャージーにまず入り、翌日の朝からサンフランシスコで新しい人を面接しなくてはならなかったのでその日の夜はSFに1泊することになっていたのだが、さすがにNJからはメッセージが入ってたけど、夜携帯に電話しても繋がらない。後で聞くと、便が遅れたり、疲れていたりで、ホテルに着くなり熟睡してしまったとのこと。携帯のバッテリーは切れていたらしい。でもホテルから自宅に電話する1分位の時間はあったんじゃないの?と聞くと、「だってそっちからはイスラエルに1度も連絡くれなかったでしょ」だって。仕返しだったのね。
私はさんざん心配して夜中、Westinにまで電話してチェックインしてるか聞いたりしてたのに!(しかし今回はたまたま別のホテルに泊らされていた)

私も可愛くないけどブーだって可愛くないぞ。
なんだかやだなあ、こういうお互いの意地の張り合いっこって。

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