Eyes Wide Shut



私はトム・クルーズがとても嫌いなので、困ったことに映画が始まった瞬間から「あら探しモード」に入っている自分に気づいてしまった。でも最初の10分くらいで既に「まあ!やっぱりトム・クルーズってキューブリックの映画に出てもいつもと同じ演技のまま!」ということが判明したので(全て同じ演技で許されてしまうところがまた凄いが)そこからは彼の演技(というか演技力の無さ)は気にしないように努め、なるべく映画そのものに感情移入しようと試みたのだが...こんな映画に感情移入しろという方が無理というもの。このストーリーは一体何なのさ!!厳粛なハイソサ乱交パーティーもやたらもったいぶってる割には嘘臭くって(多分監督はこのシーンが撮りたいばっかりにこの映画を作ったのかもしれないが)白々しかったし、映画が途中からミステリーみたいになって、本当のテーマであるはずの婚姻関係におけるジェラシーとか、人間の monogamyと富との問題などがどっかに吹っ飛んでしまったような感が無きにしもあらず。日本でのタイトルは是非 「ヘナチョコドクターNYを駆けずり回る」 とか 「ヘナチョコドクターinイエローキャブ」 にして欲しかったものだ。

しかしトム・クルーズほど医者とか弁護士の役が似合わない人も珍しい。笑ってしまったのはやたら医者のIDをまるで刑事が警察手帳を見せるように人に見せるシーンがたくさんあったこと。そんなことする医者あんまりいないんじゃないの?!って突っ込みたくなりました。職権乱用もいいかげんにしなさいって。

ニコル・キッドマンもあまり好きな女優ではなかったけど、こうしてトム・クルーズと共演してみると、役者としては彼女の方がトムより数段上だということがわかった。キャスティングはきっとまずニコル・キッドマンというのが頭にあって、仕方なく夫である(当時)トム・クルーズが芋づる式に付いてきたと私は信じたい。あと、余計なお世話かも知れないが、「用を足したあとはもっときちんと拭きましょう、ニコルさん!」って思ったのは果たして私だけ?



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