高速道路・八戸



どんどん進んでいくと、いつのまにか高速道路そのものが私達のいる1車線だけになっていて、それが前方でものすごい角度で空に向かって伸びていっているのだった(ナッツベリー・ファームのローラーコースターみたいに)。空はきれいに澄みわたっていて、白い綿雲がところどころに浮かんでいた。でもそこに向かって伸びている高速道路は、てっぺんでちょん切れているのであった。「どうしよう、このまま走っていくとあそこから地上に急落下して死んでしまう」ととても不安になった。
しかし、父はすました顔でどんどん凄いスピードで直進していく。車が90度の角度で空に向かって行くのが感じられた。自分の体重が背中の方にかかってくる。もうだめだ、高速道路がここで切れている、1車線しかないのでUターンも不可能、怖い、助けて!!と思って思わず目を閉じたが、次の瞬間、私達は同じ高速道路を今度はものすごい角度でゆるいカーブを描きながら下方に降りていっていた。さっきいかにも天で切れているかのように見えた道路は、実はその先があって、上りの角度があまりにも急だったのでその先の下りの道路が見えなかっただけなのだった。なんだか安心感が蘇り、今度は下りのドライブを心の底から楽しんだ。「お父さんってすごい。今度は私の代わりにBを乗せてもらうよう頼まなくっちゃ。」などと考えていた。

シーンが変って、私の両親とBは旅館のロビーのような所にいて「八戸まで行くにはどうやっていくのが一番早いか」ということを議論していた。何故かBが八戸に行きたがっているのだった。東北まで行くには飛行機がやっぱり一番手っ取り早い、などと話しているうちに、気がつくと私とBは日本アルプスの上空を飛行機で飛んでいた。しかし、その飛行機というのが、スキーのリフトの椅子の部分だけのような乗り物で、それ以外エンジンも翼も何も無く、私達は単にそれに座って空をふわふわと飛んでる、というか浮かんでいるのだった(感覚的にはのび太君の竹コプターみたいな感じ)。ツアーガイドのような高齢の日本人のおじいさんが一緒に乗っていて、下に見えるのが八戸だ、と私達に説明してくれた(でもそれは今から思うと、どうみても長野の辺の山の風景だったが、その時は不思議だとも何とも思わなかった)。ほら、あれがここに住む人達ですよ、といって指をさして説明してくれたが、その山にちらほらといるのは人間ではなく、なんかロダンの彫刻みたいな色の、痩せた変な(ちょっと猿系の)動物たちだった。その上を私達はやはりその変な乗り物に乗って相変わらずふわふわと飛んでた。ちょっと不気味な人間達だけど、この乗り物は見た目よりは飛んでいる高度が高いから大丈夫、あの人達には私達に触ったり危害を加えたりすることはできない、と思った。

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