おいでおいでふうふ

おいでおいでふうふ

Jan 26, 2008
XML
カテゴリ: やけど、完治まで
転医して3回目の受診。
今日おもに担当してくださったナースは、またはじめてお会いする方で
もしかしたらドクターの奥さん?と直感したのだが
(ドクターとのやりとり・年齢的に・なんとなくお似合いな気がした、そのあたりから想像)
そのナースが開口一番、
「やけどよねー、このくらいの子にはよくある話よねー、ちょろちょろ動くしねー、
ウチの子もやったわよー、あ、あと私も!私自身もやけどしたことあるのよー!」と
独特の包容力ある語調でお話してくださった。

もう、お世話になるナース片っ端から

と半べそかきまくっていて
今日こそは「やけどは100%親の不注意ですよね、ちょっと気をつけていれば防げたのに」
とどうしても言いたい、
「そんなことないわよ」ではなく「そうよね、親の責任よ、気をつけなくちゃね」と
ちょっと暗め?に言ってもらいたいと
自分勝手なストーリーを期待して処置室に入ったが
このとおり出鼻をくじかれる?格好になった。

しかし言うまでもなく善意と思いやりの中に、受け入れていただいたということだろう。
こんな小さな子の軟らかくすべすべな皮膚に、
大きく焼けただれ赤くむき出しになった傷があるのを見て
なんてかわいそうなんだ、まったく保護者の不注意のきわみだ、と思わない人がいるだろうか。

医療現場では、現時点でどう対処していくかということに、
もっとも注意が集まらなくてはならない。
この目の前にいるダメ母を諭したところで、それこそナースの自己満足感だけが残る。
それで患者の傷が治る足しになるわけではない。
そんなことをするくらいなら、しっかりと励ましてフォローして、少しでも気持ちをほぐして


心から誠心誠意反省していくつもりだ、という気持ちをなんとか表現したいと思ったけど、
他人の思いやりに素直に感謝していくことのほうが私のすべきことだった。
やみくもに「なんとか償いをしたい、どなたか私を罰してください」と言われても、
誰がその適役だというのか。
私は性格的に、良くも悪くも内側に気持ちが向かってしまう人間だと思う。
ぶつぶつと自問してしまうのだ。
でも今後はもっと世の中でいきているんだという気持ちを持とうと思う。
自分の気持ちだけではなく、他人の気持ちをもっと慮りたい。
それがたとえ「力いっぱい反省したい」という一見誠実な思いからの言動であっても
その感情は他人の目にどう映っていくものなのか考えなくてはというところだ。
そして、ゆくゆくは適時に照れずに他人を励ますことのできる人間になりたい。
そのためにはもらった思いやりをきちんと受け止めること。
いつかそれを他の人にお渡しするために。
人は、もらった愛、持っている愛、経験した愛情でなければ
けっして他人にあらゆる愛を表現することはできないからだ。
道徳の授業でもあるまいに、青臭いことを書いてしまった。
でも今のこの気持ちを忘れずにいたいと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 30, 2008 11:42:04 PM
コメント(0) | コメントを書く
[やけど、完治まで] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

thunta☆

thunta☆

Freepage List

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: