いつかはカナダ犬と北京生活

いつかはカナダ犬と北京生活

八、帰り際に 

八、帰り際に


 私が、そろそろ帰ろうと席を立ったとき、彼はもう一度あのノートを持って来て、「ケータイ、よかったら教えてくれる?」と一言。彼が少し照れているようにも見えた。私は、これから彼との間に何が始まろうとしているのか、胸いっぱいに期待を膨らませながら、そこに番号を書こうとした。

 ところがどっこい!極度の緊張で思い出せない。135・・・

 そのとき彼が言った、「5の次は、2?」

 そ、そ、その通り!私の番号は1352・以下略・!!(←こんなどうでもいいやりとりが、二年以上たった今でも忘れられません)

 店を出ると、私はこの嬉しさと興奮を誰か(そんなのルームメートのヤッシーしかいませんが ^^ )に伝えたくて、家路を急いだ。

続く→


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