いつかはカナダ犬と北京生活

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四七、就職セミナー

四七、就職セミナー


 そんな毎日が続くうち、私は、‘いっそ遠く離れてしまえば、彼を忘れられるかもしれない’と思うようになった。

 ちょうどそのころ、半年間通った北京の某大学を退学。デジタルカメラやプリンタ取扱説明書の翻訳スタッフとして通い始めた会社にも、すぐに魅力を感じなくなってしまった私(←だってめちゃめちゃ給料が安いから)。

 ある日留学生仲間のモリゾウに誘われて、本当に何気な~く足を運んだ就職セミナー。そこには、中国就職を考えている日本人留学生がたくさん集まっていた。その中で、日本人にとっては北京よりむしろ広州・深淵といった南方都市の方が仕事に就きやすく、現地採用の募集も急増しているという話を耳にした。

 もちろん、いくら仕事があると言っても、「中国語能力不問」「経験不問」の仕事に一体どこまでやりがいを見出せるのか疑問だし、現地採用では待遇も決して良くないことくらいわかっている。

 でも、いつか中国で働きたいと考えていた私は、それがどんな仕事なのか?どんな環境で、どんな条件で働くことになるのか?こうして時間のある学生のうちに、自分の目で確かめておきたい!見ておいて損はない!とも思った。


続く→


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