濫読屋雑記

濫読屋雑記

2006年01月13日
XML
昨日は、 日本最強の特殊部隊 海上保安庁 SST (と、公表されている実戦経験や能力等々から私は考えています。)に関する組織の誕生と成長を解説&紹介した本、『 海上保安庁特殊部隊SST 』について紹介してみました。

この海保の特殊部隊に関しては、私が軍事方面に関心を持ち始めた時期と重なっていたので、新聞等の各種報道や雑誌記事などから断片的な情報を集めて、この特殊部隊に関してはアレコレ想像していました。例えば、この本にも紹介されていた USS・SEALs (合衆国海軍特殊部隊)を招聘しての訓練に関しても、SSTの部隊設置が公表された際に新聞にすっぱ抜かれていた記憶があります。(曖昧だな~。)

元々、身内や周囲の人間に官憲が多かった事もあり、昔は日本の警察はいざと言う時、直ぐには役に立たないこと(重武装した犯罪者に対してですが。昔、『西部警察』やら『特捜最前線』といった刑事モノを見て、アレコレ質問したところ、ライフル持っているのは警視庁と大阪府警、あと福岡県警が持ってかな~、と言う話を聞いた記憶があります。今では、各都道府県警察の機動隊に銃器対策班が設置され、自動小銃やらMP-5のような機関拳銃、狙撃銃等々で武装しているので、隔世の感がありますね。)や、自衛隊もいざと言う時までどうなるかわからない、と言うような役に立たない事を中学に入る前から知っていました。

そして、学部・院へと進んで歴史学を修めたのですが、この 歴史学という学問は目的を持って集めた情報を取捨選択し、その情報を理論的に構築して結論を導き出すという事を行います 人間は見たり聞いたり体験した事を、人に話したり書いたりする際に、必ずと言って良いほどその人の「主観」なるものが紛れ込みます 。これは、写真や映像についても同様です。なぜなら、ある目的を持って対象を分かりやすく、あるいは美しく撮影したものであるからです。当然そこには、その人の美意識や映像を移す感覚などが影響されるわけです。ですので、 1つの新聞記事やニュース映像の情報を鵜呑みにしてしまう事はある意味、危険なことであります

一例を挙げましょう。今日、各チャンネルのニュースでは「 アメリカ、カリフォルニア州に於いて、長崎県佐世保の陸上自衛隊西部方面普通化連隊の選抜された隊員が合衆国海兵隊より離島の奪還、及び海からの着上陸作戦の訓練を受けている 」との報道がありました。ところが上の文章、 私が視聴した2つの別チャンネルのニュースを足したものです 。そのニュースでは、取り上げた時間も内容の質にも差がありました。このように、ニュースを1つをとっても番組の編成や取材した記者の目線や注目の仕方、その人の経験・知識に、ニュースを取り上げるか否かを決める人間の裁量等々で、私たちが知る「事実」は大きく印象の違うものとなってしまいます。

また、その人個人個人の関心の度合いによっても、得られる情報に差が生じてきます。私のような変な方向に関心のある人間は、NHKのBSの海外ニュースやドキュメンタリーを見てまで情報を集めようとしますが(お正月前にやっていた『 戦後60年世界を変えた戦場 』という、ドキュメンタリー番組のシリーズ一挙報道は良かったです。)、一般大衆の方は、そこまでしてふと気になった事を、情報を集めてまで調べようとはしないでしょう。大体、時間や方法(近年は、インターネットで簡単に情報が手に入るようになりましたが、インターネットの情報はいい加減なものや怪しいものがあるので、注意しましょう! 情報を集める時は、情報の出所が確実に分かる書籍、つまり本や雑誌で!そして、情報を扱うプロフェッショナル、司書のいる図書館で調べてみて下さい! )が無いでしょう。

チョッとおかしな方向に転がっていったの軌道修正しますが、このように、国防・軍事、公安・警備に関する情報は我々一般大衆には中々手に入らないものです。近年になって、ようやくその筋に関心がある人々が増えたこともあり、雑誌(なぜかモデルガン専門誌に、そのような情報が多いです。)や専門書が出版されて少しずつ情報が出てくるようになりましたが、それでも外に出てくる情報は100ある内の20出てくれば良い方でしょう。

このような情報の断片を繋ぎ合わせて、足りないところを他の情報で補い、理論的に推理して真実らしきものを作り出すことが、私は大好きです 。先の西方連関係のニュースも『 SAPIO 』という雑誌の記事で、自衛隊の部隊について特集する記事の連載があり、その中で西方連が取り上げられていた関係で、離島奪還に関する訓練に関しては、やっぱりやったか、という程度でしたが、 堂々とマスコミにまで公開して訓練やってるぞ~!と宣伝するのにはどういう意図があるのだろうか?と考えてしまします 対中国問題 (東シナ海のガス田問題に、軍事費の増大等々。)になのか(西方連は、西日本、とくに九州・沖縄の離島防衛のために空中起動能力と特殊技能を持った隊員で編成された部隊です。)、それとも 今騒がれている米軍と自衛隊の再編問題、東アジアでの防衛協力に関連するのか さらに裏があるのか 、と色々と考えて暇つぶしが出来ると言うものなのです。

昨日も書きましたが、 私たちの知らないところ、あるいは知る必要のないところで世界は動いています 。そのような、 下手をすると小説まがいに近い日の当たらない世界があること、そして、そのような世界の事がたまに、または蓋を開けても良い時期になったので 日の当たる所に出てきて私たちが見聞きできるようになった事柄について 頭の体操、暇つぶし、趣味等々、何でも良いですから少し考えてみては如何でしょうか?

昨日紹介した本です!
香港領事佐々淳行
1967年、中国文化大革命の火の手が英領、香港に飛び火、「香港暴動」が勃発した。中国軍の介入が噂される中、英国は軍を増強。戦争が始まった時、在留邦人をどのように脱出させるのか?警察庁から出向していた香港領事、佐々淳行はその対応に当たる。在留邦人の避難計画に、情報収集。しかし肝心の邦人を避難させる輸送手段が無い!その手段確保のため日本に帰国した佐々に、外務省と防衛庁、佐藤栄作首相の出した答えとは?「危機管理」一筋の人生を歩んだ著者の原点と、知られざる昭和史の一面が明らかとなる!

自衛隊はどのようにして生まれたか
1950年、突如朝鮮半島において戦争が勃発。進駐軍は朝鮮半島へと動員され、日本国内の防衛能力に問題が発生した。そこで、GHQは日本政府に対して進駐軍が出動後の治安維持を目的とする「7万5千人のナショナル・ポリス・リザーブ創設と、海上保安官8000人の増強を許可」したのだが…。今日に至る自衛隊と防衛問題の原点を分かりやすく解説した良書!そして知られざる警察予備隊創設時の信じられない裏話、「総監、西に向かって赴任せよ!」との意味とは?なぜ、海上自衛隊は旧帝国海軍の伝統を引き継げたのか?など、自衛隊とはどのよう組織なのか、その誕生からの歴史を通して理解できる一冊です。ちなみに私は、海上自衛隊創設の事項だけのために買いました





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年01月14日 02時20分10秒コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

お気に入りブログ

sour grapesさん
ま、てきとうに Me162さん
怪鳥の【ちょ~『鈍… 白い怪鳥さん
とりあえず練習用の… バルディッシュさん
brog katu6448さん

コメント新着

背番号のないエース0829 @ 第二次世界大戦 映画〈ジョジョ・ラビット〉に、上記の内…
gordon@ nQdZmuLyMEEktLLsj KbT59H http://www.QS3PE5ZGdxC9IoVKTAPT2…
sammy@ LWuYJEqkFyjeGuJ 7VxFoY http://www.QS3PE5ZGdxC9IoVKTAPT2…
名無し@ Re:上話菜穂子さんの作品が、アニメ化されるので(07/10) タイトルが上話菜穂子さんになってますよ。
nhPSm3 nnrqsdt@ nhPSm3 <a href="http://nnrqsdtryito.com/">nnrqsdtryito</a>, [url=http://obzunpo nhPSm3 &lt;a href=&quot;http://nnrqsdt…

バックナンバー

2026年08月
2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: