濫読屋雑記

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2006年08月05日
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はい、我ながら長々とかくなあ~、思いつつ今回で3話となる、 課題図書で戦争話を。その4、の続きを書いてみたいと思います。 。取り上げる本は、これまでと同じく ゲイリー・ポールセン 著、 林田康一 訳『 少年は戦場へ旅立った 』(あすなろ書房、2005年)を、 マーチン・ファン・クレフェスト 著、 佐藤佐三郎 訳『 補給戦 何が勝敗を決定するのか 』(中央公論新社、2006年)となります。

少年は戦場へ旅立った 補給戦


南北戦争時代には、 酒や食料、その他の日用品ぐらいになりましたが チャーリー 少年はその従軍商人が「 一つ二十五セントという、とんでもなく高いパイを見せた 」時、「 一か月以上も塩漬けの豚肉と豆しか口にしていなかったので、とてもがまんでき 」ずに、給料を使ってパイを買う事にしました。 人間の当然の欲求ですね 。そこを、 狡賢くも商売人は突いてくるのです チャーリー 少年は、「 テントの中でひとり腰をおろし、そのパイを指でつかんで、ぺろりと食べて 」しまいます。「 さらに残った汁もきれいになめた。すぐにもっと食べたくなった 」と本には書いてあります。そしてもう一つパイを買って、今度もまたひとりで全部食べてから「 やっとおなかがいっぱいになった 」、「 満腹感とともに、金を使いたいと気持ちもおさまった 」とあります。つまり、 それまで戦場という一種の異常な状況の中にいたところに、お金を使ってパイを買い、満腹感を得るという日常、普通の行為を行ったため、心中に平常心が戻ってきたのです 。そして、 彼は、もしもの時に4ドルだけ残して、残りを書留で全て家に送ります お金を送るよ。ぼくは戦場へ行ってきた。すこしこわかったけど、もうだいじょうぶ。まだ、うちには帰れそうにない 」との 母への手紙をそえて・・・

如何だったでしょうか。 時代は少し異なりますが、上から見た戦争と、下から見た戦争 後方の補給の混乱がどのように前線の兵士に災いを振りまいたかが、少しはお分かりになったかと思います 補給が混乱し、同じ食事ばかりで、戦場での戦闘だけではなく、普段の軍隊生活だけで心がすさんでいく様子と、わずかな嗜好品を得るだけで、心がこんなにも救われるという戦争の悲惨さが、よく分かると思います この補給という問題がいかに戦争で重要であるか 、また『 少年は戦場へ旅立った 』が、 いかに南北戦争時の戦争の悲惨さを淡々と伝えているかが良く理解できたかと思います 。この「 課題図書で戦争話を 」シリーズ、 書くネタがまだまだ出てきそうなので、また書くかもしれません でも、今日はここまで!





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最終更新日  2006年08月05日 21時46分26秒コメント(0) | コメントを書く


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