濫読屋雑記

濫読屋雑記

2007年07月14日
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カテゴリ: 手に取った本
台風4号が接近しているとの事で、久方ぶりに穴倉から出て参りました 皆様、お久しぶりです 鬱の症状は段々と良くなってはいるのですが、それに比例するかのごとく睡眠時間が増えまして、毎日健康的にも夜の23時頃には寝てしまっているという日々がここ最近続いていたのです 。今日は、何故だか睡魔が襲ってこないので、というかWOWOWの CSI コールドケース を見た後なので、 気分がのっているのでしょう、ベッドに入る気分ではないので、こうしてブログを綴っている訳であります

それにしても、 海外ドラマは良いですよね どーも日本のドラマは白々しくて私は見る気がいたしません 。WOWOWでは月曜の夜にも ザ・ユニット米軍極秘部隊 GSG-9対テロ特殊部隊 という 私好みの軍事モノのドラマが始まって土曜・月曜は1週間で最も楽しみな日となっています 。まあ、 最前書きましたように、夜の23時位に睡魔に襲われるので、大抵は途中で寝てしまい、後で録画したのを見ている状況なのですが・・・ で、こんなもの見ているおかげで、アニメの録画の方がちっとも消化できないという悪循環に陥っているのですが・・・ まぁ、どうしようもありませんね

話が横道に逸れてしまいましたが、今日は近所の公立図書館で借りてきた戦争の神髄がわかる一冊を簡単に紹介したいと思います。その本とは、 アルブレヒト・ヴァッカー 著、 中村康之 訳『 最強の狙撃手 』(原書房、2007年4月)です。



この本は、 これまでのような全て狙撃に関する歴史だけのモノや国別での狙撃手の役割や個々の戦闘場面での狙撃話や少しだけ有名な狙撃手について個々に語られるだけの本でなく 第二次世界大戦のドイツ軍ナンバー2 第3山岳師団、第144山岳猟兵連隊所属の下士官 狙撃手 ゼップ・アラーベルガー について 本人からの聞き取り等で書かれた狙撃手個人について書かれた記録である点がミソです 。その アラーベルガー 本人は現在も生存しており、 彼が軍隊への入隊から狙撃手になった経過、東部戦線での数々の狙撃や戦闘の残酷さや終戦で故郷に帰るまでがリアルに書かれているのが本書です

独ソ戦の暗部 イデオロギー戦と言う以前の人間性皆無の双方 捕虜を取らない 」「 後に残された負傷兵は虐殺 」というような、 血を血で洗う残酷な描写ばかりで さらにまたリアルな写真が普通に載ってるので、迫力満点です 。と、言いますか、 このような戦記モノに免疫ゼロの人は読んではいけないと思います 。ソビエト兵がドイツ軍や自国の兵士に行なった残酷な行為等は他の戦記物の本には描かれてないものでありますが、この本はそれらが余すところ無く記載されており戦争の残酷さがよく伝わってくる作品です。 人間が此処まで残虐非道になれるのか・・・、とあらためて戦争の凄まじさを垣間見せてくれる1冊です

ですので、 今回は内容をつまみ出してアレコレ書くことは出来ません それほど強烈な本です 。この本を読んで、 ソビエト兵が満州侵攻の際、この本に書かれているようなモラルを持ち、実際に獣以下の行為を我々日本人、特に婦女子に行っていたと考えると・・・、寒気がします

ただ歴史を齧ったことのある人間として、この本を読んで感心すると同時に畏怖した事は、この本は残忍な程にリアリズムを追求していることです 。ですので、 手に取って読まれる方は、覚悟して読んでみてください 私的には、戦争の裏側を赤裸々に綴った1冊として、戦争やら軍事関連に興味のある方は一読する価値のある本だと思います

という感じで、今日は書いているうちに段々眠くなってきたので、簡単にまとめてみました それでは、おやすみなさい





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最終更新日  2007年07月15日 00時54分56秒
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用件を聞こう  
KKC さん
デューク… (2007年07月16日 01時16分37秒)

報酬はスイス銀行へ  
花開富貴  さん
KKCさん、超定番のコメント、サンクスです。 (2007年07月17日 18時53分46秒)

いいだろう  
KKC さん
やってみよう… (2007年07月18日 03時57分51秒)

Re:『最強の狙撃手』を読んでみて(07/14)  
katu644 さん
戦争を防ぐには、どれだけ戦争を知り、それに対して目をそむけないことではないでしょうか?
人間は残酷なものであるという事を知ることが
その第1歩の様な気がします。 (2007年07月22日 05時15分59秒)

戦争を防ぐためには  
花開富貴  さん
katu644さん
>戦争を防ぐには、どれだけ戦争を知り、それに対して目をそむけないことではないでしょうか?
>人間は残酷なものであるという事を知ることが
>その第1歩の様な気がします。
-----
全く以ってその通りだと思います。
ただ、一言付け加えるなら、これまで敗者、日本やドイツの戦争における残虐な行為が集中的に批判にさらされているのに対して、連合国側、アメリカやとくにソビエトの戦争における残虐な行為に関心や注目がされてこなかったように思えます。
この本には、そういったソビエト兵の残虐な行為が赤裸々に綴られています。
そういった点でも、注目すべき書籍だと思いますね。
(2007年07月23日 12時31分31秒)

バイブル  
kultubaltutu さん
残酷描写ばかり目がいってるけどこの作者もとんでもなく優秀ですね
取材前提とはいえこのレベルで心理描写できてる戦記モノはめったにないです
ハルトマンの伝記のトリヴァーとアラーベルガーのこの作者の作品は自分的にバイブルに近いです

日本人は創作にしてもノンフィクションにしても臭いものには蓋ですのでこのレベルの作品はマズないので貴重です (2011年03月16日 17時54分03秒)

Re:バイブル  
花開富貴  さん
kultubaltutuさん、コメント有難うございます。

>残酷描写ばかり目がいってるけどこの作者もとんでもなく優秀ですね

その通りです。この手のものは、プロパガンダ的要素の強いものと(パウル・カレルのような)、オットー・カリウス(宮崎駿の『泥まみれの虎』の主人公)のような戦場を切り取ってきたかのような描写のものに大別できるかと思いますが、その中でもこれは秀逸だと思います。

>取材前提とはいえこのレベルで心理描写できてる戦記モノはめったにないです
>ハルトマンの伝記のトリヴァーとアラーベルガーのこの作者の作品は自分的にバイブルに近いです

仰ることはよくわかります。確かに、この作品はドイツ戦記モノとして、かなり上位にランクされるものでしょう。

>日本人は創作にしてもノンフィクションにしても臭いものには蓋ですのでこのレベルの作品はマズないので貴重です
-----
そうですね。日本人このような戦記モノを書くと肝心のところをぼやかして書いたりして、都合の悪いところを意図的に切り取ってしましますからね。戦争というものは、本当に残虐で、救いようがないものであることを、もっと多くの人が気づくように、このような本は、本当に貴重なのですがね。 (2011年03月18日 21時42分49秒)

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