サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2007.04.06
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カテゴリ: クラシック
 最近何となくピアノ人気復活のきざしがあって、テレビでもよく放映されていて、またしても何やら策略のニオイを感じたりもしているのですが、それというのもNHKに限らず、どうも最近のメディアは日本礼賛の番組が多すぎるんじゃないかと感じているからです。
 「和の心」だの、「美の壷」だの、「Cool Japan」だの、ここ最近の日本全体の右傾化傾向に迎合するタチの企画が多すぎる。私などこういうのを見ると、またまた裏で何かを誘導しょうとする、ある種の意図を感じてしまうのですが、大半の人たちは、たいした関心も抱かずに通り過ぎてしまうのでしょうね。
 何も日本文化を否定しているわけでないことは、私のブログを呼んでいただければ、分かっていただけると思いますが、それにしても無批判的な、あるいは反批評的な礼賛傾向というのは、却ってその国の民度を貶めることになるので、私はあまり好きではありません。ここは北朝鮮ではないのです、外人を使って日本を礼賛させるのは止めてほしい。

ところで、――
 今回話するのはベートーヴェン(L・V・Beethoven 1770~1827 56歳)です。ドイツ語読みではルートウィッヒ・ファン・ベートホーフェンというのが、より原語に近いらしいのですが、日本ではなぜか彼だけ英語読みで発音されます。彼はドイツのボンの生まれですが、祖父はベルギー出身のフランドル系であり、ファンという名前は同じくフランドルのヴィンセント・ファン・ゴッホなどにも使われてますね。
 名前の話はともかく、彼の多量な作品はあまりにも巨大で、かつさまざまな逸話に彩られて、ストレートにその音楽を享受するということが難しくなってしまいました。これはたぶん演奏する側にとっても同様で、毎年恒例行事のように行われる第9番「合唱付き」を、毎回新鮮な気持ちで演奏することは、相当至難の業でしょう。
 とはいえ、彼のクラシック音楽の世界にあたえた影響は、言うまでもなくとてつもなく大きく、音楽のひとつの型(クラシック)を作り上げたという意味でも、その影響は今だに続いているように思えます。今でも新発見が彼の音楽の響きの中から、見出せる場合があるのかもしれないのです。

 さて私はもちろん素人ですので、専門的な楽曲の分析や、伝記的な話はできないのですが、それでも語らずにいられないのは、 更地で彼の音楽を享受したい からで、新鮮な気分で彼の音楽を聴くには、どうしたら好いか、どういう態度(attitude)でのぞめば、新たな響きを聞けるのか、みたいなことを考えているのです。

 まえにモーツァルトのことでも話しましたが、他人の人生は横や結果から判断して、かわいそうだのすごいだのといっても、これでは当事者本人の現在進行形の気分は分からないわけで、ひょっとして時には渋面の裏側に哄笑が隠されていたのかも知れず、となると私たちは結局、こちらの気分の都合で音楽を享受するしかないのかもしれません。
 ベートーヴェンの来歴を概略程度に知ったうえで、彼の音楽を聴くと、どうやら大きな転機が二回ほどあって、その一回めというのが、交響曲第3番の書かれた1804年前後(34歳)であるらしい。それまで多かれ少なかれ、ハイドンやモーツァルトの影響が聴かれた彼の音楽が、奇跡的な大飛躍を遂げて真の意味でのクラシックが誕生する、要はベートーヴェン以外に聞くことのできない威容というか、美観が出現してその後の「傑作の森」といわれる10年間が始まるのです。
 その意味でも「エロイカ」として知られる、交響曲第3番は大きな位置を占めているようですね。

                                      ― つづく ―





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Last updated  2007.04.07 01:48:46
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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