サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2020.05.12
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WHO

 あえて過激な「惨劇」と表現したのには、今現在分かっている事実を上げていくだけでも、それに値する虚偽の報告、役に立たない勧告、そのミスリードによって、本来救われるべき犠牲者を生み出した、という事実は否定しようがないからです。ひょっとしてこの機関は中国と並んで、世界中から医療訴訟の対象にされるかもしれませんね。

 「世界保健機関」として、国家を超越して人々の健康を守るという立場からすれば、特定の国家に偏った政治的発言はあってはならないはずですが、テドロスさんの「中国はよくやっている」という驚きの声明以来、ここから発せられるコメントの類はすべて、政治臭に色濃く染められていて、私たちがまともに受け入れることを不可能にしている(ヘタに受け入れたら、それこそ命に関わる)。
 かつて、天然痘を世界から根絶した栄光ある機関が、今現在はということです(そこには数多くの日本人医療従事者の、献身的な活動が含まれていました)。

 しかし、これらは先代のM・チャン事務局長の時代から言われていたことなので、それほど驚くにはあたらない。むしろ私が驚きを越して、背筋が寒くなるような思いをしたのは、この本部組織に在籍する日本人メディカルオフィサーが、事務局長と同じような「中国礼賛」をぶち上げたことなのでした。ダイヤモンド・プリンセスの対策に日本が苦心しているさなかに、その方はあるテレビ番組で「今、世界は中国よりも、日本に注目している」とおっしゃってました。同様の発言は、医療専門家の講演でもされていました。
 「世界中が今、心配しているのは、日本。中国はちゃんとやってくれると思う。ぜひ日本に踏ん張っていただきたい」(日本環境感染学会「緊急セミナー」2020年2月14日)
 一見、日本への激励とも期待とも取れますが、当時「今でも世界が最も注目し心配すべきは、まごうことなく武漢だろう。ロックダウンされた一千万都市と、三千七百人のクルーズ船では全然ケタが違し、比較にならないんじゃないの」と、すぐに誰でも思ったのではないか?
 私はただちに、これはおそらく中国の世界的な世論工作の一環なのだろうと感じました。ダイヤモンド・プリンセスの取材にやって来た欧米メディアの中にも、知らずこうした中国の世論誘導に乗せられた記者がいたでしょう。中国にとって「武漢」の惨状から目を逸らすに、これほど格好な素材はなかったのです。何度も言いますが、このころの欧米にとって「武漢ウイルス」は、アジアのどこかで流行っているいつもの騒ぎであって、それが中国であろうと日本であろうと、本音のところでは「関係ない」。要は白人が乗船しているので、これは「面白い」、高みの見物でメディア映えする素材として取り上げただけだったのです。

 それにしても、そのあまりにあからさまな「中国礼賛」発言に、同席していた自民党のコロナ対策本部長が、さすがに色を成して「中国の発表する数字は、そんなに正確なんですか?」と思わず聞き返してしまうほど。それに対するこの方の冷笑的な表情を見るにつけ、呆れるというより、私はなんだか悲しくなってしまいました。平然と発言されるその態度物腰には、日本人というより中国の官憲や政治家に、時に見られる傲岸なエートスを感じてしまったからです。


 テドロス事務局長に関しては、その出自から中国との関係まで事細かく、いわば権力獲得という利権と個人的欲望のために、かの国にがんじがらめにされ、完全に取り込まれた無残な姿が報道されているので、「これは無理もないわい」ということになるのですが、この日本人メディカルオフィサーに関しては、詳しい経緯は全くわからない。
 ハッキリしていることは、WHOの理事会他上層部のほとんどは、M・チャン前事務局長の時代に、完全に中国に取り込まれたのだろう、ということです。で、その懐柔策はおそらく現ナマだけではない。かつて海上自衛官で中国人女性と結婚し、自殺した人がいましたが、その理由は潜水艦の機密情報をこの女に漏らしたことでした。中国の政府機関は最初からそれが目的で、この女スパイを接近させ結婚させたのです。標的をがんじがらめにして取り込むとは、このようにして硬軟取り混ぜのスパイ合戦の様相を呈するのです。
 WHOの理事たちがどんな面々であるにせよ、一人一人に上のような工作と脅しを十数年かけて行って、首根っこを押さえる。理事たちの記者会見を見ていると、誰一人自分の言葉で語っている人がいない。つまりこちらに届く言葉を発する人がいない。テドロスさんの素っ頓狂な声明を、横で聞いている理事の人たちの顔には、いわば弱みを握られた「疚しさ」を隠そうとする「無表情」か、傲岸に虚勢を張った「薄笑い」しか見止められませんでした。
 末端の現地指揮官や専門家たちは、それでも高い志をもって医事医療に励んでおられると思いますが、上層部がこのように腐敗し、一国の長に阿諛追従するようになってしまっては、志気の低下は免れないでしょう。
 今現在たまたまWHOから距離を置いた位置にいる尾身さんや押谷さんが、まさしく高い志のまま、日本で獅子奮迅の努力をされているのと対照的ですね。

 この話は何もWHOだけにかぎらない。WTOだのUNESCOだの中国が関与した国際機関は、かつての栄光は完全に換骨奪胎されて腐敗し、無残な傀儡組織になり果てています。「これが中華風の国際流儀だ」と言わんばかりに。何だかまた悲しくなって来ましたが、それでも次回は中国という怪物化した国のことを少し話してみたい。





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Last updated  2020.05.12 18:21:05
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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