緊急要望書
緊急要望
文化庁から国史跡指定・公有化の内示のあった平野屋新田会所について、開発業者との買収交渉が決裂し、史跡を構成する重要な要件の一つである主屋・表長屋門などが解体されてしまいました。まことに遺憾な事態です。しかし、現時点でも会所を巡る周壕や庭園、建物の礎石など史跡としての価値は損なわれていません。
これまでの経過と会所の現状を踏まえ、後世に禍根を残さないために、現地を当面どのように保全し、また今後どのように保存・活用していくのか。大東市、大東市教育委員会としても大きな課題です。
以下、緊急に要望いたします。
１、平野屋新田会所の敷地は、周知の埋蔵文化財包蔵地となっています。土木行為などの開発行為が計画された場合は、文化財保護法を遵守し適切に対応すること。
２、会所の建物の大部分はすでに解体されたが、史跡としての価値は損なわれていないので、国・府の関係機関と協議し国・府史跡指定を目指すとともに、早急に史跡に指定するための作業に入ること。
３、公有地を多く含む会所周壕を保全し、開発行為によって文化財としての価値を損なわないように対処すること。
４、これ以上の破壊が進まないよう開発業者と庁内、また大阪府の関係機関と十分に協議し、歴史的環境に配慮した計画を策定させること。
以上
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