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2007/01/11
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カテゴリ: テレビ番組
■30年前のあのドラマを見たことのある者と、そうでない者とでは、このドラマの見え方はずいぶん違うと思われ。その人の面影を胸に抱きながら「前略、おふくろ様・・・」と語り出す心情と、誰に向けて話せばいいのか、その対象が曖昧なまま、「拝啓、父上様・・・」とつぶやく想いはずいぶんとまた、違った風に聞こえる。

■絵に描いたようなマザー・コンプレックスに支配された旧作と比べ、ここで語られる物語は父性への憧れなのかといえば、そればかりじゃないと思う。30年たてば、あきらかに時代は変化する。寡黙な男の美学も、背中で語る人生訓も、そこに惹かれるなにものもなければ、ただの草臥れた後ろ姿に過ぎない。

■ただね、黙って働く板場の男たちを見て、なんでもかんでも言葉で言い表そうとすることばかりが、表現ではないんだということを少しでも感じとることができれば、男親に向かって手紙をしたためる気持ちに共感できることもあるんじゃないか。メールとかではなくて、老舗の文具店の原稿用紙に向かってね。

■坂の多いこの町を一瞬にして説明してしまった時夫探索エピソードに始まり、スローモーションで見せた落ちてくるリンゴの赤は神楽坂イメージフィルムとしても有効なほど印象的なシーンだった。それがふぞろいだったのかどうかは確認できなかったけど、演出は山田太一の娘、宮本理江子。

■あまり過度の期待をしなかったのは、失礼ながら、70過ぎた倉本聰の感覚があの時ほど胸をさすとは思えなかったから。彼が描く若者に感覚的な齟齬を感じてしまうから。簡単に言えば説教臭さですよ。

■でもね、板場さえあれば、倉本ドラマは普遍(不変?)だな、と感じた。そこに入れば、あの頃も今もない。自然に年上には頭を下げるし、要らぬお喋りはみっともないと誰でも感じる。老舗の迫力は形式の迫力であり、形式の迫力は人を少し大人に変えることができるのかもしれない。若者が萩原健一から二宮和也に代わってもね。

■旧作のファンとして、ちょっと電気が走ったのは、みんなが去った後の板場で指差し確認で火の元を点検した二宮君と、料亭坂下の娘、福田沙紀が彼のことを「おにぃちゃん」と呼んだところで、私にはそれがショーケンと木ノ内みどりに見えて、ちょっとクラクラしてしまった。

■期待よりは心配が大きかった。でも第一回を見て、何かすごく得したような気持ちだ。深川が神楽坂になっても、分田上が川波に、そして坂下に代わっても、倉本聰のこの世界に関する情感は変わらない。大女将になっても八千草薫のそそっかし可愛さは不変である。黙っている梅宮辰夫は無敵である。神楽坂にはシャンソンが似合う。ちょっとドキドキしながら毎週木曜日を迎えられるのはとても楽しい。





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Last updated  2007/01/12 12:21:10 AM
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ミリオン@ Re:「北の国から」を友達にすすめてみる(01/02) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…

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