トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2017/08/17
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カテゴリ: ひよっこ
■藤野涼子の勝ち抜きクイズ問題優勝から始まった「さて、問題です。」と題された今週のひよっこはここに来てスナック月時計における女5人(含む白石美帆)の夜の秘密会議における3大問題へと発展する。

■「問題」という言葉の意味は多種多様で、それはただのクイズ問題からぶちまけたらスッキリする程度の問題を挟んで深刻な問題へと話し手を代えながらリレーされていく。このあたりの筆の運びはまさしくプロの脚本家のなせる業であり岡田惠和のどんなもんだいというしたり顔が目に浮かぶ。

■まず第一の議題である時子の電信柱問題については女性5人全員それはひどいという結論でまとまった。あの映画監督はどう思ったか知らないがこのところの佐久間由衣の俳優としての成長ぶりは目を見張る。シシドカフカとのツーショットに先日の山本直純のCMのキャッチフレーズが効いてくる。

■女子会を仕切るそのシシドカフカのクールネスも定着してきた。そんな彼女の今日の名言は「私の身体は棘でできている。」布施明のあの歌はこの時代にはまだ間に合っていないが、ヤスハルが素朴にギター弾き語りで歌ったマイク真木の「バラが咲いた」もこの棘発言にリンクしているように聞こえる。

■しかし増田明美にさえ呼び捨てにされるそのヤスハルの中途半端な悲哀感はどうよ。小林旭じゃあるまいし、なぜギターを持ってスナックに行くのだろう。ビートルズよりマイク真木という感性がわからない。でもそのあまりにヤスハル的なタイミングを損なう感じは他人とは思えない気もする。

■夜の路地でひとり寂しくギターを弾いて歌っている(しかも少し巧い)。そしてその足元に子犬がまとわりついてくる。なんとも哀切でちょっとキュンとくる感じも伴う。だけどその理由が靴下に餡子がついているとわかった時のヤスハル感。私はむしろそんな彼にキュンときてしまう。

■さて月時計における2つの重要問題が棚上げにされたまま、あかね荘ではまた新たな問題が和久井映見の部屋において始まろうとしている。寝歌も止まるくらい恐ろしいノックの音とすりガラスに映る人間離れしたあのお顔。まるで星新一のショートショートの趣だが、この問題もきっと取るに足らないヤスハル的な解決を望む。





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Last updated  2017/08/25 11:28:04 PM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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