トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2017/09/05
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カテゴリ: ひよっこ
■あれ以来、佐々木蔵之介が王子様に見えたりする。絶対、気のせいなのだが。いつまでも変わらない(成長しない)人がいて、お蕎麦をお代わりする人もいる。後者である富さんは今朝緑色のワンピースに変わった。

■昭和42年はつくづく歌謡曲の黄金時代だと思った。真っ赤に燃えた太陽だからと歌い出すこの歌とピンキーとキラーズが歌った「恋の季節」はついつい混同しがちだが、和久井映見の合図でノリノリのゴーゴーと化すこのロックン歌謡を歌ったのは天下の美空ひばり。ブルーコメッツをバックに従え、彼女もまたこの「真赤な太陽」と共にミニのワンピースに衣装を代えた。

■余談だが、ピンキラの「恋の季節」の方は後年、山田太一の傑作「今朝の秋」で終盤、家族が一堂に集まり病床の息子(杉浦直樹)のために合唱された。忘れられないの、あの人が好きよ。女声→男声と何度も繰り返される歌詞は1回通して聴けば子供から年寄りまですぐに覚えることができ、恋は私の恋は空を超えて飛んだの、と心地よく盛り上がって着地した。

■また、あの時代よりもずいぶん前のコルゲンコーワのCMにイチコと似たカエル型の置物が登場していたのを覚えている。子役(おそらく、保積ペペ)に「おまえ、ヘソねえじゃねいかよ」といじられるキャラにヘソがあんなところについている由香の姿を重ねてしまった。

■前々回流れた「命短し、恋せよ乙女」は「真夏の海は恋の季節なの」と歌い継がれ、結局富さんのリスタートにも繋がった。感化されなければならないみね子たちよりも感度が良かったのは富さんの方だった。

■これまた余談だが、偶然この「ゴンドラの唄」が今週「やすらぎの郷」においても登場した。上条恒彦のギター、藤木悠のピアノ伴奏にのせて歌う有馬稲子の姿にかなり涙腺が緩んだ。あのようなシーンを役者たちに本当に演じさせてしまう倉本聰の残酷さを感じないわけにはいかない。同じ時期に始まりやはり同じ時期に終わるあの番組のピークはおそらく今週になるはずだ。さて、「ひよっこ」の方は。





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Last updated  2017/09/06 09:47:45 PM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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