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苫治安

苫治安

2002.05.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
■内容:プラド美術館展

■会期:~2002年6月16日(日)

金曜日は午後20時まで開館しているのを利用して、仕事帰りに観に行った。
「仕事帰り」って単純に書くけど、結構あれやこれやを振り切って帰っていたりする(笑)。
ともあれ、1300円の定価(!)でチケットを購入して館内へ。いや~、定価で買ったの、久しぶり‥‥
どーでもいーが、このテキスト、全部登録できるのか‥? むちゃくちゃ長いんですが‥‥(汗)。

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 プラド美術館展

華やかなり、スペイン絵画。 ※注:全部がスペイン産ではありません。
今回のお気に入りは、ゴヤの自画像(巨人も好き)、ティツィアーノのキリストとキレネ人、スルバランの神の仔羊に、フランシスコ=バイェウのマドリードのデリシアス大通り。
ベラスケスの肖像画もよかった。
ベラスケス、人物の切り取りが上手い。背景は現代の写真屋のようで、実は非現実的空間である。小道具すらないこともある。それでもなお迫ってくる存在感。
ティツィアーノ大好き。
彼のキリストが見られただけでも満足してしまった。背後の闇、どこにでもある闇の中に消え入りそうな涙のキリスト。
ヤン=ブリューゲル。ブリューゲルはやっぱりパパだよね。田舎の婚礼、パパの作品。どこがどうというわけもなく、「うまいな」と思わされる。

リベーラの2作品、聖セバスティアヌスと、隠修士聖パウロの絵が、どっかで見た覚えがあるんだけど、どこだったか思い出せない。わりと最近のことだと思うのに。
ティントレットのユディトとホロフェルネス。ホロフェルネスはネブカドネザル配下の総大将のはずだが、なんか痩せた感じのじーちゃんが描かれててちょっとイメージが‥‥可笑しかった。
ルーベンス、エウロペにそんなに筋肉つけるなーーー!!(笑) 気のせいか、天使たちもムキムキな感じ。

ムリーリョがたくさん来ていた。彼の絵はどれも目が逞しい(笑)。十字架を背負うキリストまでもが、不屈の闘志を湛えちゃってる(笑)。同じ十字架を負うキリストを描いたティツィアーノの作品(前出)は、見るモノの涙を誘わずにはいられないというのに、ムリーリョのキリストはしっかり独りで立っている。


実に華やか。絢爛たる一時代。
そうでありながら、ゴヤやベラスケスに見られる精神性は重たい。
最後に19世紀のスペイン絵画が展示されていたが、私的にはまぁ‥まぁ‥。
スペイン絵画らしい華やかさを取り戻すには、やはりピカソ、ミロまで待たねばならなかったか。

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━━━━━━
わりと早く見終えてしまったので(堪能したが、時間的にはカンディンスキーの半分だった)、せっかくだから常設展示を見に入る。
そもそも西美にくるのが何年ぶりかなんだよ(苦笑)。
で、面白かったわ、久しぶりに。
途中、フランドル派っぽい画家の「田舎の結婚」とかいう絵があったのだが、つい、「キミ、これ、ブリューゲル・パパの絵(前出)を見て描いたんじゃないか?」と聞きたくなった。構図は全く別なのにねー。どうしても続き物に見える。フシギだった。

常設展示の中のオススメは、なんと言っても 「平成11年~13年度新収版画作品展」 の部屋である。
プラド美術館展は6/16までやっておるが、こいつは5/26までしかやっておらぬ。今日、ここに来たのはラッキーだった。
デューラー、クラーナハ(パパ)、レンブラント、マネ、ピカソ、ブラックなどの有名人と、その他にも好事家には名が知れているであろう版画家たちの佳作が揃っていた。
レンブラントの若かりし日の自画像がかわいかった。いや~かわいい~。
あと、エミール=ベルナールというひとの版画が目を引いた。なんか、版画版フォービズムみたいなの(笑)。
ピカソの「貧しき食事」は、さすが。目玉でしょう。
ブラックの「フォックス」はどこがフォックスなんだか全然わかりません(笑)。線、線、線。線。それだけ。いいぞ~。
ハインリヒ=アルデグレーファーというひとの連作「死の力」も面白かった。「死と司教」とか「死と教皇」とか。どんなにエライ奴、威張った奴でも死は免れられないんだよね~。ザマアミロってところ?
絵画が体制側のパトロネージュで食ってきたのに対して、版画ってなんとなく「反体制」とか「諧謔」の表現を担ってきた感がある。

版画から普通の部屋に戻って。
今年新しく買ったらしい作品で、カペというフランスの女流作家の自画像がよかった。若々しくみずみずしい。非常に魅力的な女性が画面の中に描かれていた。目が合うと思わずほほえんでしまう。
最後の間にピカソの抽象画が3点あって、抽象画の方が好きな私にはうれしい。近くで見てもあまりどうとも思わないが、ずっと離れて振り返るとなぜかとても美しく感じられる。惹かれる。きっと、いくつか他の画家の作品と肩を並べて置いたときにも、その絵の前に寄っていってしまうんだろうな。そういう魅力。

★おまけ★
おみやげ売り場で「マドリードのデリシアス大通り」を探すも、ハガキはない。やっぱり。絶対ないんだよ、自分が買いたい絵のハガキって。毎回、そう。
それより、「神の仔羊」の付箋を売ってるんですけど‥‥
こんなクライ付箋がついてきたら、それをもらったひと、どう反応していいか困らないか?
クライよ、この付箋‥‥
こんな付箋を作る人のセンスと神経が理解できない。
もちろん、買いました。さあ、だれにつけてやろう‥‥‥(笑)。

▼「神の仔羊」の画像はこちらの記事で見られます
http://event.yomiuri.co.jp/2002/S0126/tenji.htm





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Last updated  2002.05.25 12:18:19


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