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苫治安

苫治安

2006.01.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
テリー・ギリアム監督の新作。

13日で終わってしまうらしいので、慌てて観に行った(実はお正月までこの映画のことはすっかり忘れていた…)。

あらすじ:
19世紀、フランス占領下のドイツ。兄ウィル(マット・デイモン)と弟ジェイコブ(ヒース・レジャー)のグリム兄弟はヤラセの魔物退治で生計を立てていたが、仏軍に詐欺罪でしょっぴかれ、ギロチン刑の代わりにマルバデンの村で起きている怪事件を解決するよう強いられる。拷問係のカヴァルディ(イタリア人)を目付けに一行が訪れた村では、すでに10人の少女が行方不明になっていた。狩人アンジェリカ(レナ・ヘディ)に案内を頼んで入った森で彼らが遭遇したのは、どうやらホンモノの魔物のようで……。

面白かった。
「未来世紀ブラジル」や「12モンキーズ」のような切り口を求めていたコアなギリアム・ファンには物足りないんだろうな。
でも私にとっては十分佳い映画だった。
自分がグリム好きってせいもあるか(言っておくがそれはもう20年以上前からのことで、最近のブームとは関係ない。つーか最近ヘンに騒ぎすぎ)。

ジャックと豆の木をはじめ、眠りの森の美女、赤ずきんちゃん、ヘンゼルとグレテル、ラプンツェル、白雪姫などなど、グリム童話のモチーフ満載(必ずヒネってある)。

そもそも兄弟で魔物討伐に出るあたり、双子の王子の冒険を思わせるものだ(途中で片方がむにゃって最後にむにゃるあたりも…)。

「フィッシャー・キング」ではギリアムは現実をおとぎ話化していたけれど、これはちょうどその逆っぽい。おとぎ話を現実の中に根付かせたというのかな。
その手法がうまい。
最初は「ああ、こういう現実がおとぎ話のネタになるのね」といった観点でいろんな例を見せられる。現実がおとぎ話のネタになることから、おとぎ話自体が「現実にあっておかしくないもの」として認識され、その存在感を獲得していく。そのあとでホンモノのおとぎ話(?)が出現しても、すでにある程度の存在感が確立されているから、現実とのギャップを認識せずにすむわけ。…………かな、もしかして(汗)。

魔女役のモニカ・ベルッチ、映画評で書かれているとおり、美しい~。
まさに魔女。実に魔女。いやぁ美人だった。
笑ったのはジョナサン・プライス。フランス人を戯画化しての演技がハマっていて、いちいちおかしい(プライス演ずる仏軍の大将の名前が、わざとフランス語の発音を強調するようなでたらめ?な名前になっているところからおかしい)。
カヴァルディも味があったし、脇役もみんなよかったな~。
そも、大道具小道具見るだけでも面白いと思う。
娯楽作だがちょっぴりホロリな部分もあって、個人的にオススメな作品。


……………。

やっぱもう一回見ないとわかんないや。あちこち。
あの村の老婆の台詞の意味とか、カヴァルディが最後に呪う意味とか、もう一度見て確認したい……。
今回の映画はわかりにくくないように思っていたけど、そう見えて実は難解なのかも(涙)。
とりあえず次はビデオ(DVD)化を待とう。





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Last updated  2006.01.12 13:23:55


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