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苫治安

苫治安

2006.06.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
■指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ

■独唱:ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)、ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、ユリウス・プファイファー(テノール)、トーマス・E・バウアー(バリトン)
■日時:2006年6月8日(木)19:00~
■会場:東京芸術劇場 大ホール
■曲目:ミサ曲ロ短調

バッハの合唱曲の中でも究極の作品と名高いミサ曲ロ短調(略してロ短)。
実はこの曲、私にはよくわからない。
マタイのようなドラマチックさや平易さがないからか。

というわけで、「難しい傑作」というイメージのまま聞きに行くことに。

前半は結構よく寝た(おいおい)。
でも途中でコルノ・ダ・カッチャの吹奏が始まったら眠れなくなった。悪い意味で。
なんかな~。
音がちゃんと出てないとゆーか。
BCJ定演の感想なんかで何度も書いているように、古楽器の金管がすごくすごく難しいらしいことは一応承知しているつもりである。そうなんだけど、むう~。
あまりの音の出なさ不正確さに、バリトンのアリアに集中できない(苦笑)。
それともここが3階席なのがいけないのか? だからこんなぼわんぼわんとしか聞こえないのか?(芸術劇場でー?)
でも音を外すのは席のせいじゃないよね…。
というわけで、コルノくんの出番部分にはすごくすごく消化不良で悔いが残ったのだった。

フルートも、2人いたのだが、どうも首席奏者っぽいほうがイマイチ。

フルートなのにー。
もう一人の女性のほうはよかったんだけどなー。

通奏低音はよかった(要だもんな)。オーボエもよかった。トランペットも。
ヴァイオリンもヴィオラもしっかりしていた。
あれ? 結局、ホルンとフルートの片方だけが不満だったのか?(笑)


テノールとバス(バリトン?)の存在が薄くて、ちょっと意外。テノールって他の合唱曲ではリーダーシップを取ることが多いのに、ロ短は違うの?

そういえば内容と全然関係ないけど、合唱団員で一人だけ譜面を最初から最後まで持っていない人がいて、すごいと思った。
あの長ったらしい曲をすべて覚えているんですか。
確かに歌詞は同じ文言の繰り返しが多く、カンタータのようにたくさんの言葉を覚えなければならないということはないかもしれないけど、それにしても譜面なしとは…!
アルトパートの、男性だった。

今回最大の収穫は(個人的には)、カウンターテナーのダミアン・ギヨン。
うう、いい声だ。
こういう歌声って好き。
最後に歌われるアニュス・デイのアリアもうっとりと楽しめた。
アンドレアス・ショルの門下生らしい。今後要チェックだな。

後半、ホザナからベネディクトゥスはまるでワルツを踊っているようだった。
譜面がそもそも三拍子なんだろうが、演奏を聴いていると音楽自体がくるくると踊っているみたい。
くるくるくる。
それからしっとりとアニュス・デイが歌われ、最後に絢爛たる合唱(ドナ・ノビス・パーチェム)がやってくる。
「ナニからナニまで感激ー!」というわけには行かなかったけれど(自分の側も勉強不足)、ヘレヴェッヘの指揮で一番気に入ったのは、終わりの部分の上手さだ。
実はいろんな終わり方をしているはずなんだけど(最後を伸ばしたり縮めたり)、どれもこれも柔らかい。
なんというか、尖った部分がひとつもない感じ。
かといって、尾を引くような湿った部分もなく、どの楽曲の終末も文句ない出来だった。
すばらしい。
BCJでもこれをやってくれないかね(そういえば鈴木雅明が聞きに来ているのを目撃したな)。

そしてやっぱりロ短は私にはとらえどころがなくて難しかった。
懲りずにまた聞きに行けるといいが。





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Last updated  2006.06.09 12:59:24


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