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苫治安

苫治安

2008.01.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
■指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

■日時:2008年1月12日(土)18:00~
■会場:NHKホール(東京・原宿)
■曲目:モーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 K.504《プラハ》
    ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調《ロマンティック》(ノヴァーク版)

ピンチヒッターで行ってきた(わぁラッキー♪)。
ブロムシュテットだ~。

モーツァルトの《プラハ》はとても明るかった。

重さのない、軽い感じで(いい意味で)、モーツァルトらしかった。

そしてみんなが待ってたブルックナー。
ロマンティックはまぁ、ブルックナーの中でも初心者OKの交響曲のような気がする。
それだけ耳にする機会も多いような気がするが、指揮者によってぼんやりしてたりうるさかったりドラマチックだったり暗かったり明るかったりするので、ブロムシュテットがどんな交響曲に織り上げるのかは興味津々だった(たぶん他の聴衆も)。

悲壮感のないドラマチックな演奏だった、と、思う。
私はチェリビダッケ好きですが、チェリのCDを聴くと非常にドラマチックで、そのうえ長調のくせにちょっとマイナーっぽいというか、重さが感じられる。
こちらはそういう重さや粘つく感じが一切ない、本当に朝方に狩をしているようなイメージだった。
非常に 澄明 。
そっか。
狩だったんだ、この曲。ああ、そうか。


悪いけど、昔(十年以上前)は「ここで金管が入らなければ…!」と思ったものだ。
う~ん、やはり演奏技術もこうしてどんどんレベルアップするのね。

弦は相変わらず全く問題なし。
面白かったのは、弦楽器の各パートの第一奏者が、ことごとく他のメンバーと一線を画していたこと。
どう違うかといえば、演奏中、他と比べてものすごく表情豊かなのだ。

たぶん、第一奏者だよね、最前列で譜面をめくらない人って。
表情豊か、とは、顔の筋肉が動いているとかそういうことではなくて、「全身で弾いている」ということのようだ。
ピチカートのときですら(つまり弓を使わないときですら)、全身で弾いているな、と、思わされるのだ。
まぁ、私は舞台に向かって左側の席に座っていたから、第一ヴァイオリンは全員背中しか見えず、その最前列の人々(たぶんゲストコンマスと、通常のマスター)の弾き方までは追えなかったが、第二ヴァイオリンからコントラバスに至るまで、みんなそうだった。

そういえば、ブルックナーはものすごい楽器数なんだな~。
近代の交響曲って、普通はコントラバス4本くらいなのだが、ブルックナーは8本使う。
母によれば、チェロ10本、ヴィオラ12本、第二ヴァイオリン14本、第一ヴァイオリン16本、と、2本ずつ増えているのだそうだ(昔、コンサートへ行くたびに数えていたそうだ……変なひと)。
すごい本数。すごい贅沢。
しかもほとんど弾き手&吹き手に休みなし。
ヴァイオリンパートならともかく、他のパートがほとんど休みなしに弾(吹)かされるのは、ブルックナーならではなんですかねぇ。
1時間、全員全力疾走みたいな感じ(ホント、ご苦労様です)。

総じて、 贅沢な時間 だった。
第四楽章の半ばで、なんだか歌声が聞こえる気がした。
指揮者のハミングのようでもあり、合唱のようでもあり、楽器のようでもある。
でも実際にはおそらく鳴っていない音。
無言歌は第二楽章なのになぁ、などとぼんやり思いながら、その不思議な感覚を堪能した。

終わったあと、みんなで惜しみなく拍手して(コンマスがなかなか立たなかったこともあるが、6回も指揮者を引っ張り出した)、満足して帰ったのだった。

20080112N響定演
演奏の前に。左端にコントラバスが8本並んでいる





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Last updated  2008.01.18 12:58:57


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