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苫治安

苫治安

2008.03.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
書名:闇の守り人

出版社:新潮社(新潮文庫)
ページ数:387p
発行年月:2007年07月
ISBN:9784101302737
本体価格:590円(税込 619円)

読了はおととい(3/12)だが、こちらで。

あらすじ 女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。


舞台はバルサの故郷、カンバル王国だ。
養い親ジグロの血族と出会い、また、カンバルで密かに進行する陰謀に巻き込まれながら、生き様を貫くバルサの姿が描かれている。

本書でもこの世界独特の住人が現れる。
オコジョを狩る者[ティティラン]とか、牧童とか。
(私的にはちょっとこの類の異人が多すぎる気がするが……ま、いっか)
そうした、人の世では軽んじられがちな存在、あるいは日常的に「無い」と見なされる存在が、実は世界の鍵を握っているような逆転的構成は、インテリっぽくていいかも(笑)。
王道(笑)。

まぁその、「異人(特殊な役割を担う者)を出しすぎ」な嫌いがないわけじゃないが、それでもハナシが面白いのでぐんぐん引き込まれてしまう。
あっという間に読み終わる(暇があるとこれ読むのに当てるからな~)。

自分の中の闇と対峙するあり方が顕著なこの作品は、どちらかといえば大人に受けがいいようなことを作者があとがきで書いていた。
というわけで、精神年齢が大人の方は、読みましょう(笑)。

想像力の大小で子どもが劣るとは思えないが、想像力を駆使する際の概念操作が、大人のほうが圧倒的に優れているからね。

って、ナニ書いてんだ、私ゃ。
感想書け、感想。

実は内面がどーたら言うよりも、バルサがどんな苦難に直面して、それをどうやって乗り越えていくかのほうが面白かった。
つまり「おはなし」が面白かった。

周りに流されがちで、ありきたりな価値観に捕らわれていたのが、だんだん自分で考えるようになり、自己の矜持を獲得していく。
別に成長物語として読む必要はないけれど、そういう部分があるから「次はどうなる?」ってどんどん読まずにはいられなくなるんだよね。

この本も、次の本も、前の本と同じく、「だれも独りで生きているのではない」というメッセージが濃厚な気がする。
その優しさが、たぶん読みやすさの一因を成している。

▼この本はこちら。3時間強。





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Last updated  2008.03.17 12:54:50


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