
彼岸花が躑躅叢生の日陰に咲き始めた、
彼岸花が咲いたよと言うと、妻が、「岡田さんに貰ったのょ。」と故人の名前をすかさず言った。
事ほど左様に庭は正に交友録である。木々には何らかの関係で人の名が関連づけられ、そのときその場の情景が目に浮かぶ。
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彼岸花は、爆発的に増えもしないし他所に伝播しようともしない。
しかし、忘れていても、その時期になれば必ず花をつけ葉を茂らせる強かな植生だ。
忌地の性格はなく几帳面に一定の場所に鎮座する。
狭苦しかろうとどこかに分家を設けようと考えているが、毒、墓、彼岸、捨子などなど、 いろいろな因縁をイメージ化された花なので場所選定が難問である。