深秘の華苑

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黒左右衛門

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2002.04.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
で、結局一日駄目オンナで過ごしました
 マコトが帰ってから、あたしは再び寝ちゃったんだけど。
 昼前に目が覚めてから、ぽややんとしているうちに昨晩の事を思い出して思いっきり鬱入ってきました。
 取り敢えず、マコトが先にお風呂に行っている間に洗濯機に放り込んでおいたシーツを洗濯して、お昼ご飯を食べてみる。そこはかとなく残っている筋肉痛が再び羞恥心を刺激して更に鬱入った。
 論文のDiscussionがまだ自分の中で出来上がっていないので、データ解釈に使えそうな論文を幾つか(まとめると厚さ3cm分位になる量)引いていたので、今日はそれを読もう、と金曜日に持って帰っていたのだけど、とても読めるような気分ではない。諦めて買い物に出る。ファンデーションが切れそうだし、口紅の新色とマスカラを物色したかったから。
 土曜日の某ショッピングモールは人が沢山いて人混みが苦手なあたしは撃沈する。しかもぼ~っとしているので考えが纏まらず、結局化粧品は何一つ買わずに何故かスカートを買っていた。いい歳の女がいいのかよコレ的な奴。ていうかファンデーションどうするんだよ。

 家に帰ってくる事にはもう「今週末は駄目オンナ進行でいこう」と決めていた。で、湯船に湯を張って怪しげな入浴剤を使ってみた。ハーブも配合している地中海プロヴァンスの湯。塩の引き締め効果があるらしい。微妙。でも綺麗な色だったよ。一昨年見たコートダジュールの海を連想……できなんだけど。

 で、お酒飲んでる(苦笑)
 一人酒ってあまりしない。元々かなり飲む方なんだけど、一人だと抑制効かなくなっちゃって、ついイタ飲みしちゃうから。で、結局今回もイタ飲みしてしまった。そこはかとなく気持ち悪い。胃腸薬を飲む。馬鹿だね。


 あたしが幾ら考えたって仕方がないのだけど。でも考えちゃうねえ、マコトとの事。
 あたしは基本的に嘘を吐くのが下手で、云ってる傍からばれる人なんだけど、死ぬ気で貫く嘘に関しては違う。隠し事も同じ。その隠し事の為なら平気で嘘吐きまくるもんね。でも、それってすごく精神衛生上良くない。けれど「死ぬ気で隠し通すような事」をしてしまった自分に対する罰だと思うから甘んじて受けよう状態なんだけど。ココロが摩耗するね。

 だから、マコトとの事はあたしのココロを摩耗させる事なんだ。あんたは違うのだろうけど。平気で人のモノにも手出しできるあんたには。
 昔、本気で愛していたマコトは今は居ない。彼もあたしもいつまでも10代のままでは居られない。適当に大人になって狡くなって、なあなあで総てを済まそうとしている。だから平気で彼氏さんに嘘を吐く。そしてあたしはココロを磨り減らしているのにマコトに執着する事を終われない。

 あたしは今のマコトのどこに拘っているんだろう。 
 あたしにとって都合のいい、マコトの幻を見ているのかもしれない。

 それでも、あたしはマコトに執着し続けてしまう。

 駄目な奴。あたし。
2002/04/07 6:52:59

マコトの膚の熱
4月5日。


「ただいま」
 最初にマコトはそう云って部屋に入ってきた。ただいま。昔もよく使った言葉。ここはあなたの居場所じゃないのにね。
 ソファに座って、キスを偶に交えていちゃいちゃしながら逢わなかった間の話をする。スーツを着ていた。仕事、ね。まだやってるんだ副業。持ち物でも解ったのだけどそこには相変わらず触れない。怖くて触れられない。3カ月くらいぶりに繋いだ手。やっぱり形が悪くて、身体に比して肉が良く付いている、オトコノコって感じの丸い指。久々の感触。帰ってきた、と思ってしまったけど口惜しいから云わなかった。

 髪に触れる。頭を撫でてくる。懐かしかった。「彼氏とは上手くいってるの?」ぼちぼち、と答えてみた。「ラボの後輩には手ェ出さないの?」出しませんよ普通。あなたとは違います。あなたって昔からそう云うよね。同じ専攻の奴とヤってないの?とかさ。口惜しいから自分はどうなん?、と訊いたら人妻と「火遊び」しているらしい。結局あんたって相変わらずなんだね。獣だよ。でもあたしと遊びたい(普通の意味でね)と云ってきた。どうしたんだろうね。
 あたしを抱きしめる腕の強さも、唾液の味も久し振りだった。沢山キスしてきて「逢いたかった」を連発してきた。「大好き」とも云ってきた。嘘吐き。


 あたしの中に挿ってきた時、ああっ、て声を出された。「苦労ザエモン。の中は凄くイイんだ。もうイっちゃう位」久々のマコトの挿入。ああこれだこの感じ、と思えた。抱きしめた彼の身体の暖かさと感触を再確認する。滑らかな膚。しなやかな筋肉。背中。「何日ぶりだろう。やっぱり俺の物だ」だから違うって。あたしはマコトの物ではない。
「入っている所、見て。俺達繋がっているんだから」……だからあたしはもの凄い勢いで照れ屋さんなんだから、そういう事云われても困るって。
 大体、あたしは感じている自分を相手に見られる事が物凄く恥ずかしい。その羞恥を噛み殺している所がいいらしい。困るわ。

 挿れてる最中もたくさんキスして。逢いたかったを連発されて。体位を変えたり何だりと、やっぱりねちっこいセックス。いいんだけど。この味をまた覚えちゃったら、彼氏さんとのセックスが更に苦痛になるな、と思ってしまった時点で自分でてめえ死ね、と思えた。淫乱だよ、あたし。

 夢中になってしがみついた。あの腕が抱き返してくれた。久し振りに燃えたセックス。最後は結局飲んでしまいました。精液。やっぱり前より飲みやすかった。

 マコトはその日は結局あたしん家に泊まっていって、翌朝「お仕事」に出掛けられました。つい「行ってらっしゃい」と云ってしまった。「行ってきます」の声が帰ってくる。違うやろ、とあたしの瀕死の理性が反論していた。

 結局こうやって復活しちゃうんだよね、あたし達。毎回毎回。
 一度復活しちゃうと、また「終了」させる気力が暫く出ない。あんなに頑張ったのに崩れるのは一瞬だった。
 でもね、マコト。「永遠の別れ」のカウントダウンが始まっているんだ。あたしは、あと一年しかここの地には居ない。来年の今頃には間違いなくここから居なくなっている。そうやって物理的な距離を作らないと、きっとあたし達は終われない。駄目なあたし達。

 どうなっていくんだろうね、あたし達。きっとこのまま何も変わらず、只ちんたらと過ぎていくのだろうけど。
 「あたし達の本当のサヨナラ」はどうなるのだろうね。
2002/04/07 5:53:22

堕落への経過とそこに至るまでの逡巡。
3月23日
 マコトから連絡があった。その前に連絡があってから一月位経っていたのでかなりの勢いで動揺した。もう逢っちゃ駄目、って思っていたし彼の事を考えてはいけないと思ってマコトを極力思考の範囲外に置いていたので。
 ていうか、あたしとマコトがまだ続いていた頃のマコトの誘い方というのが「今からそっち行っていい?」とか「セックスしようよ♪」みたいな、まあ、所謂セフレモード全開式だったのに、今回はいやにまっとうに「映画行かない?」だったので余計に動揺する。おかしな話なんだけど、本当にここ最近は「遊びに行く」事はなかったんだ、マコトとは。食事とか飲みとかはあるけど、それ以外は大体マコトが仕事終了後、直にあたしん家にやって来ていたから。
 でも、あたしはこの時実家に帰っていたし、携帯を自室に置いて居間で甥と遊び狂っていたのでマコトが最初に連絡してから二時間後位にメールと着信の存在に気づいたので(←呆)今更なあとは思いながら「実家に居るから」と答えてみた。

3月29日
 夜、再びマコトから連絡がある。
 3/23に連絡があって以来、密かにあたしは悶々とサヨナラを決めたのはあたしだし、ここで彼に従ったら今までの頑張りが無駄になるわ、でもマコトはきっと諦めないのだろうな、とマコトについて考えていた。その真っ最中だった。この時も普通に遊びに誘ってきた。一瞬無視ろうかなと思ったのだけど、それ(シカトこく事)に対して凄く罪悪感が湧いて来てた。でもその時のあたしは逢う訳にはいかないわ、という鉄の意志があったので「学校に居てまだまだ終わらないから」みたいな返事をしてみた。嘘を吐いたんだ。そうしたら、また今度遊ぼうよ、と返ってきた。
 で、居留守の為に暗闇でTVを見る羽目になった(苦笑)。家がご近所さんなのでね。急襲される事が多々あったから、予防線ね。

 そこからは、更にマコトの事を考えるようになっていた。
 暫く思考の外に追い出していたのにね。マコトの事ばかり考えるようになって一週間を過ごした。しかも、今は実験モードでは無く論文書いているからね。論文のDiscussionを練っている最中にふとマコトの事が脳裏に浮かんでああああああ、と頭を抱えた事もあった。
 ここでマコトと逢ったら、あたしは彼氏さんを裏切る事になるし、またずるずるとあの関係が継続するのかと思うと吐き気した。マジで。でもここ暫くのマコトの行動から、このまま「苦労ザエモン。に執着している時期」が終了するとは思わなかったし。
 ていうか、言い訳無しでマコトにまだ執着しているあたしも居たし。
 でも、もうセフレは要らないと思うあたしも居たし。
 ああ、セフレじゃないね。マコトは要らないだね。只のセフレならあたしはここまで悩まないから。オトモダチだもんねセフレは。でもマコトにはそういった感慨を持てないままなんだ。今でも。あの人は実質セフレなんだけど、でも異様に拘っているあたしが居る訳で。
 そんな状況だから彼氏さんと会話すると何を喋り出すか解らなかったから、敢えてあたしからは電話はしなかった。メールはしたよ。あれは送る前に色々考えられるからさ。でも電話は駄目なんだ。脊髄反射的に危険な事を喋り出しそうなんだもん。

 で、そんなあたしの逡巡はマコトの急襲で終了したんだ。
2002/04/07 3:50:44





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Last updated  2002.04.07 06:52:59
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