深秘の華苑

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黒左右衛門

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2002.07.21
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 さて。お誕生日をそれなりに有意義に過ごしたあたし。
 翌日は何故かタカユキさんと逢っていた。これは前から約束していたんだけど。
 日曜日に仕事のあるタカユキさんと、彼の家のある市内で待ち合わせる。今日はその市内で仕事をしているから。
 約束の7時に間に合うように翌日の実験の仕込みをしてから電車に乗る←ここら辺が自分で偉いと思う(爆)。が、電車の中でタカユキさんから電話が入る。彼の僕の不始末でちょっと仕事が押してしまっているそうだ。仕方ない。タカユキさんは平日に休みが入るのだけど、あたしは平日に休むのは無理。それで仕事のある日曜日に会ったりしているんだ。あたしは彼の指示通りに目的の駅に到着した後、駅前のマックで時間を潰した。結局約1時間遅れでタカユキさんと合流。時間がないので即ラブホに入った。
「本当はこういうの、厭なんだ。旨いモン一緒に喰いたいし、どっか行きたいし」
 でもあたしには終電がある。今度はもうちょいゆっくりしましょう、と云うと彼は早速次に逢う予定を組みはじめた。
 その道の途中、通り過ぎた店を示して云う。
「そこのちゃんこ屋ね。すげぇ旨いの。流石にビールがあっても夏にはしんどいから、冬になったら食べに行こうね」
 またえらく先の予定を立てるもんだ。というか、あたし達は冬まで続いているのか?


「ずっとこうしていたい。幸せ」
 そういう事を云わないで欲しい。困る。
 タカユキさんとマツオカさん(あたしのツレの不倫相手でタカユキさんのツレ)の間で、また4人で呑みたいね~、という話が出ているらしい。でも、タカユキさんはマツオカさんにあたしとの事を云ってはいないらしい。
「でも云いたいよな~。苦労ザエモン。の事、自慢したいんだ」
 自慢っすか? 何を?

 と、だらだらしていたら、あたしの終電が厳しい時間になってしまった。慌ててホテルを出、120 km/hで車を吹っ飛ばして、そのラブホから30分位の、大きな駅まで送っていってもらう。ここから出る終電に乗ってしまえば乗り換え無しで家まで帰れる。
 慌ただしくサヨナラをして、久々にダッシュでホームに向かい、電車に飛び乗る。間に合った。その旨をタカユキさんに報告すると、
「良かった。俺、まだ某駅の前なんだ。もし苦労ザエモン。が終電外したら送っていこうかと思って」
 その優しさにちょい胸がきゅん(笑)とした。だって、送ってくって、タカユキさん家からうち迄って、車で何時間掛かると思ってるの? 明日仕事なのにね。

 本当にいい人だと思う。

 彼と居るのは厭じゃない。心地いい。でもねえ。

 う~ん。困った。





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Last updated  2002.07.22 08:22:43
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