深秘の華苑

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黒左右衛門

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2002.08.05
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 月曜日になると、きちんと「オフィシャルな苦労ザエモン。」が登場していて、まぁ普段通りに実験したり後輩と喋ったり、先生方と討論したりしていました。

 夕方、マコトからメェルが届く。夜家で呑みましょうとの事。
 承諾して、待ち合わせの時間に間に合うように実験をやりくりする。鉄の私情に流されている自分がおかしかった。
 コンビニで適当に買って適当に呑み始める。きっと奴は今日が8周年な事を知らない。あたし達が大学一回生の夏に開催された某行事がきっかけだった事位は覚えているだろうけど、それが8月5日だという事はいちいち覚えていないだろう。あたしだって兄ちゃんの命日近辺じゃなかったら覚えてないだろうし。
 微妙にいちゃつきながら、世間話をする。奴が海に行った事とか、あたしの生活振りとか。タカユキさんとの事も訊かれた。で、この辺りからマコトの攻撃が怪しくなってきた。気が付いたら服を脱がされていた。
 それからは電気を消してセックスした。相変わらずねちっこくて、でもそれが凄く馴染んでいて微妙に自己嫌悪に陥った。前回太股を噛まれて、その痕がずっと残った事に対して「困るんだよねえ」なんて云ったからか、今回は太股にはあまり噛み痕を付けなかった。ふくらはぎと尻と背中には付けたけど。背中はキスマークも混在。そういえば今回は珍しく、あたしのを下着越しに舐めてくれている時、強引に下着を脱がしていきなり挿れてきた。普段はそういった事をあまりしないのに。エロビの影響かな(笑)。そこで一回目にイカされてからは、やっぱりもう夢中だった。
「また、逢いたくなったらちゃんとお前から『逢いたい』って云って。前すごく嬉しかったから」
 挿入したまま耳許で囁く。
「素直になってよ」

 何度か体位を入れ替える。奴が挿れている自分のを抜いて指で攻撃するのを繰り返すようになると、奴の絶頂が近いのが解る。奴はあたしがヨくなるように、そこから凄く努力してくれる。自分は一日で一回出しちゃうと後が保たないから、その一回を非常に濃密にしてくれる。あそこまでしてくれる人はきっとマコトだけだろう。それは有難いと思うけど、切なくもある。
 最後は正上位でイった。腹の上に放出された奴のの微妙な感覚。それを拭う事もできないまま少しぼーっとして二人で寝転んでいた。マコトの息が荒い。
 天井を見上げる。8年前、奴の部屋で初めて抱かれた時、あたしはどういう気持で彼の腕の中に居たんだろう。その当時、あたしは奴に「他の男に言い寄られているんじゃないの?」と疑われ、そしてあたしも「あんた前サユリ狙ってたやん。もういいの?」って思ってたんだっけ。で、その場でお互いの疑惑を晴らしたんだっけ。そう思うとあの頃ってまだ或る意味まともだったよな、なんて懐かしく思える。

 思えば遠くに来てしまったな。






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Last updated  2002.08.06 18:15:32
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