深秘の華苑

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黒左右衛門

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2002.09.16
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 三連休は、彼氏さんとずっと一緒でした。
 あたしは前日の晩にマコトに微妙に凹まされて、独り暗澹としていたのですが、それは自分の身の不甲斐無さ故であるので彼氏さんを其れに巻き込む訳にはいきません。それで無くても彼氏さんはあたしの為に遙々関東方面から車を飛ばして来てくださるので。故に彼氏さんに逢う頃には微妙に復活させていました。

 彼氏さんは「なごみたい」というあたしの希望のまま、温泉と食い倒れツアーを企画してくれました。
 この三日間、ずっと、手を繋いでいました。
 彼氏さんとはきっとこのまま結婚するのでしょう。そう思えたし何しろ向こうはその気らしくて。でも其れでも良いのではと小さく思いつつ。
 あたしは一応夢見る未婚女性なので、最初から不倫をする積もりで結婚するのでは無く、この男で打ち止めだと決めて結婚する積もりなので。

 覚悟を。 

 覚悟、と云うと少しニュアンスがずれているのですが。
 例えば、この日久々にあたしは彼氏さんに抱かれた訳ですが、最後にセックスした時と全くと云って良い程変わらず何も感じないものでした。恐らく彼氏さんは歴代の彼氏数の多い割にはこの女は喘ぎはしないし何しろセックスに対して淡泊でしかも偶に拒否しやがる、実はこいつセックスは嫌いなのかと思っているのではないのでしょうか。実際彼氏さんの前のあたしは喘ぎもせず感じている様子も無く、抱かれるのを拒否するのですから。

 そんな自分が、この人と結婚後、一生出ないように、思い出さず要求しない為の覚悟を。
 前はセックスが無くても、その人さえ居て幸せだったら生きていけると思えました。でも今はマコトが居るので逡巡の挙げ句結局はそこまで思い切れず執着して微妙にマコトに依存していました。
 でも、手を繋い居て。
 普通に「ていうか、俺らって流石に9年の付き合いだから今更超ラブラブって訳でもないけど、ベストパートナーだわな」等と照れ屋で素直では無いあたし等には素面ではとても云えないような事を平気で云える彼氏さんが、莫迦だとは思いつつもあたしには太陽のようで(ちょい頼りないのですが)、とても得難いものだと思えました。

 故に、覚悟を。
 其れは今直ぐには実行できないけど。
 覚悟を、独り入る露天風呂で小さくしてみました。
 ちょっと普通の人(普通、の定義は良く解りませんが)とは違うのは自覚しているのですが。





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Last updated  2002.09.23 12:49:09
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