深秘の華苑

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黒左右衛門

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2002.09.29
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 日曜日の晩、突然マコトがうちに来た。
 時間も遅かったし、全般的にテンションが低かったから「そんなに忙しいん?」と聞いたら「うん。最近ずっと忙しいな」と云われた。

 忙しいのなら、来なきゃいいのに。
 というと、どうせ冷たいだのこれだから理系人間はしかもバケ(化学系)は(←イヤミ。昔云われたから。云うてもマコトも理系なのだけど)だのと云われるので黙っていたけど。
 忙しいのなら、うちになんて来てセックスせずに自分の家に帰って大人しく寝ておくれと思うのね。別にあたしが「疲れていてもウチに来てくれ」と懇願している訳でもないし。あたしの身体ではなくマコトの身体なのだから。

 それでも結局マコトはあたしを抱き締め、服を脱がし、首筋に唇を当てはじめた。声が漏れる。そこからまた始まった。

 マコトとセックスしている時の極初期に、いつも思う。
 普通に、性欲の解放とか放熱とかの意味でのセックスするだけなら、人間として好きな相手である限り誰でも大体同じなのにね(当然「あたしは」ですが)。マコトに対してセフレとして以外の余剰の感情をあたしが持つから、しかもそれがかなり捻れたものだからセックスの後におセンチな俺様になってしまう。捻れた感情が存在するが故に他の男とならサラリと出来た事がマコトとはどうしても出来ない。

 おセンチな俺様という状態は本当は好きではない。というか大嫌いだ。嗚呼悲劇的なあたくしと自分を自分で抱き締める事は酷く不様で且つ反吐が出るのでしたくない。結局自業自得なので早くマコトと終わってしまえばいい。それが出来ないのは自分の駄目さ加減の賜な訳で。不様なナリを(日記以外の場所では)他人に晒す事は殆ど無いのだけど、兎に角独りでおセンチになった瞬間自分を不様だと思う。その循環を止めたければマコトと終われば良いだけ。でもそれが中中できない。莫迦だ。



 この台風が来ている最中に洗濯しなければならないシーツ類や。
 痴態を繰り広げて大声を出してしまった後で、キッチンの小窓が開いていた事を知った時の屈辱や(隣りの人本当に御免なさい)。
 スカートを選ばなければならい程度には派手に付いたふくらはぎや太腿の噛み痕や。
 翌日に到来する顎や脚の筋肉痛を目の当たりにすると、奴に対する捻れた感情故に暫くはどうしてもおセンチになってしまうのな。厭。

 いつか、また奴と其の辺りについて語り合う日が来るのだろうか。来ないだろうな(乾いた嗤い)。






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Last updated  2002.10.01 10:12:47
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