深秘の華苑

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黒左右衛門

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2003.01.14
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 電話で話題に上った友人(元、がついてしまうのかも)ユミの思い出。

 ユミとは、大学一回生の頃のクラスが一緒だったことから知り合った。ユミの出身高校は、その地方では真面目で厳しいので有名だそうで、外見的にもぶっちゃけ地味だったユミは其れまで誰かとお付き合いする事もなく、学業にのみ専念していたそうな(伝聞)。
 大学に進学して親元を離れ、何かがはじけたらしく入学式直後から雰囲気が変わった。ちょっとおかしな化粧をしだして、オサレ雑誌まんまの格好をするような。でも其の手の人は周りにも居たから優しく笑っていたのだけど。
 入ったサァクルのツテだか何だかで社会人とコンパして、あっさり処女を喪失して、でも其の男にお約束通り一回限りで棄てられてから、ユミは変わった。ツテの限りを尽くして男を喰いまくった。余りにもがつがつとコンパやらデートやらの予定を入れているので、正直「そんなにがっつかなくても」とひいてしまった。結局先輩も含め、其のサァクルの男の殆どを食い散らかしてサァクルには居られないようになって、今度はバイト先にも手を出していたりとかしたらしい。当時、ちゃんと話を聞いたような気がするけど、余り覚えていないけど。
 当時、あたしも決して落ち着いていた訳では無いけど、あたし程度は比べ物にならない程度には凄かった。うちの大学は付近に余所の大学があった訳では無いけど、この環境でどうして? と疑問に思えてしまう程度には頻繁にコンパを繰り広げて男遊びに入れ込んでいた。

 別に彼女が楽しければユミの生活に文句を付けるつもりも何も無いし、「ラブホのトイレのティッシュって、先端が三角折りしているよねっ」とか(いや其れはラブホに限らず、『お掃除しましたよ』のサインだったと思うが)「此の間、初めて彼にゴム着けてあげたの」とか何とか、何か高校生の頃に一通りしたような記憶の有る会話を嬉しそうにする分には構わないけど、一緒にコンパに出てくれる友人が一人減り二人減りするものだから(そりゃコンパした男を悉く喰って居るようではねぇ)此方にもしわ寄せが来るのね。で、二回生の頃に専攻が別れたのを機会に疎遠になっていったのね。実際問題として、専攻が違うと授業はまるっきりかぶらなくなったし、授業以外と云ったら、ユミは男漁りと金策の為のバイトに忙しくてろくに逢いもしなかったから。兎に角、今迄の人生を取り戻す以前の、「結局あんたも男に良いように扱われてるやん」な姿がイタくて側に居られなくなったなあ。何か其れまでの18年間かそこらの反動の如く、わしっわしっと男を喰っては(実際は喰う前に貢がせるだけ貢がせて廃棄な事も多々あったりするのだけど)取り替える姿が、微妙に悲しかった。

 何でそれだけユミが男食いに走れたのかと云ったら、化粧映えする顔と女に対する態度とはあからさまに違う媚び媚びの態度とか、何よりも男を獲得する事に対するガッツだぜ! なのだとは思うけど、逢う度に其の時の男の自慢話をされてもねえ。屹度彼女には男の数=女のステータスだったのでは無いかと。でも、ユミが幸せなら良いなあと。 此方に影響が無かったらねっ!

 其の後彼女は幾つかの修羅場を乗り越えて、卒業の頃には他学部の男と落ち着いたと云う噂だったのだけど、其の頃にはすっかり女友達が消失していて、あたしも電話のツレも詳細を知らない。最後に逢ったのは卒業式で、其れ以降会う事もない。


 懐かすぃ思い出でした。







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Last updated  2003.01.14 20:04:06
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