深秘の華苑

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黒左右衛門

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2003.05.19
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 夜は其の儘平和に過ぎ、翌日は爽やかには程遠い目覚めだった。彼氏さんは爽やかそうだったけど。
 朝食を摂り、ホテル内に在る薔薇園を堪能した後チェックアウトして帰路に着く。ルート設定は相変わらずナビ蔵に一任。行きとは違う道で帰りたいと云う彼氏さんの提案に従い、行きとは別ルートでナビ蔵を設定する。行き帰りでほぼ紀伊半島を一周するような感じのルート設定になる。
 暫し山あいの道を行き、奇絶峡で暫し休憩。新緑が綺麗な奇絶峡は桜と紅葉の名所で県立自然公園なのだそうだ。確かに桜と紅葉の木が青々としていて「若干時期を誤ったかな」とは思ったけど、新緑は新緑で目に鮮やかだった。彼氏さんは勿論あたしも奇絶峡は初めてで(と云うか存在すら知らなかった)写真を撮ってみたりする。再び車中の人となり、途中道の駅によってお土産をひやかしたりしているうちに高野龍神スカイラインに入った。彼氏さん曰く「非常に走り易い道」だそうで、くねくねの山道なのは当然ながら他の車が多い訳でも無かったし、何より眺めが良かったので彼氏さんも御満悦(一寸料金が高価いけどねッ)。スカイラインを終了し高野山に進む辺りから道が怪しくなり、やがて車一台ギリギリの山道に入った。行きよりも厳しい道で、対向が来たら泣くしかなかった。しかも此の時期川魚が捕れたり山菜摘みのシーズンらしく、思ったよりも対向に遭遇してしまった。対向が来て、でも待避所が近くに無いので泣く泣くかなりバックで戻った事もしばしばあった。彼氏さんは実家が山間部であるが故に山道に慣れている筈なのだけど、其れでも最後の方は「センターラインが欲しい」とか「センターラインが無くてもええから頼むで道幅広げてくれ」と泣いていた。行きも帰りも狙わずして「酷道」走破ツアーとなってしまった。
 大体、ろくに道を調べずにナビ蔵に任せてルート設定している方が悪いと云えば悪いのだけど、「ナビ蔵もルートを示す時に『此の道は上級者向けですよ』とか『此処は道幅激狭ですよ』とか云って欲しいよね」と二人で文句タラタラだった。其れにしても無事に帰ってこられて良かったと思う。
 思えば、未だあたし達が学部生の頃、彼の車にはナビ蔵が付いていなかったので彼のヤマ勘に頼ってドライブをする事が多かった。で、目的の方向と全く逆に進んでいても「ドライブドライブ♪」と言い訳された事が多々あったような。最近はナビ蔵の御陰で其れは無かったのだけど、其れにしても酷い道路選択だった。昔は「峠越えじゃぁ!」と勇ましかった彼も、「此の道は二度と御免やわ」とぷりぷり。
 広い道に出てから、途中ファミレスで昼食を摂った以外は殆ど休まず地元に帰った。帰り道では殆ど寄り道していなかったのに、非常にネタが増えたドライブになった。しかし彼氏さんはくたくたになって居られた。本当にお疲れ様。

 夕方には地元に戻り、大学に一寸寄って貰う。此の期に及んでもあたしは実験女なので、旅行出発前にも大学に寄って貰っておりゲル濾過を開始していた。今のカラムはほぼ48時間で一サンプル測定できるので、土曜日の朝にサンプルをカラムにインジェクトして日曜の夕方迄の放置プレイ中に旅行に出掛けたのだ。で、日曜の夕方に様子を伺いに大学に寄って貰った訳だ。見てみると未だカラムは終わりそうには無いけど、明日の朝には終わっていそうな感じだった。バッファー(此の場合カラムへの送液、と解説してみたり)が枯れると非常にイタい事になるので、バッファーを足して再び放置。
 彼氏さんに家迄送って貰う。来週は彼は会社の皆さんでゴルフなので、来週末は彼とは逢わないと思う。
「また電話する」と云って旅行は終了。おうちに帰る迄が遠足なのよね(謎








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Last updated  2003.05.19 20:24:02
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