深秘の華苑

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黒左右衛門

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2005.06.08
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不倫相手の彼の事が、とても心配だ。

彼は、本当に此所暫くずっと仕事関連で追いつめられている。
いつもなら「どう?仕事終わる?今日逢える?」メェルが届く時間帯になっても彼から何の音沙汰の無かった今日、「忙しいのかな?」と思い、敢えて自分から「どうですか?」メェルを送る事はしなかった。
ちゅうかあたし自身も結構大変でメェルを打つ余裕も無かった。

其れでも何とか切り上げて帰宅。其の時既に大概な時間になっていたので「こりゃ今日は逢わないな」と思い、洗濯とか掃除等をさくさく消化して過ごしていた。
そんな時に彼から電話が掛かって来た。

電話の向こうの彼の声は、とても疲弊していた。
「お疲れ様です。今上がりですか?」
『うん。色々あってねぇ~。ウチの部署、もう終わってるから』


何故、彼の部署がそうなったのか。其れは彼にも責任があるのだろう。
しかしあたしは私的感情故すっかり彼贔屓だから、『そんなに彼が要らないのなら、うちの部署に頂戴』と云いたくなる。

兎も角、管理職って大変なんだなぁと思うし、部署によってモチベーションも違うのだなとかも思うし。うんまぁ、色々あのだろう。

『今日もなぁ。忙しくてメシも食えやんかったし』
彼は、朝食を摂らないらしい。此の上、多忙故お昼御飯を食べられなかったり胃が痛かったりしている。
『ごめんな。今日逢えなくて』
「そんなん、逢えりゃ何時でも良えです。某さん今日はゆっくり休んでょ」
『ありがとな』
矢張り声に力が無い。とても気になる。
「ゆっくりして下さいマジで。んでちゃんと御飯食べて」
『うん。ありがとな。ちょっと幸せになったわ。

「あたしで良ければ、幾らでも」
『ありがとな。また明日ね』
・・・覇気を感じる事ができないまま、電話は終了した。



別に、只の不倫相手であるあたしが心配する事ではないが、
彼が身体を壊しやしないか心を破壊されやしないか、とても心配。


形はどうでも良いから、彼に平穏が訪れます様に。













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Last updated  2005.06.08 23:03:15
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