フリージア

フリージア

最近読んだ本について



  著者 フランク・パヴロフ

   何気ない日常のちょっとした変化を見過ごすことによって

   ファシズムにからめとられていく様子は陥りやすい罠。

   「茶色に守られた自由」恐ろしいことです。

   国や政府が決めたことだから仕方がないという言い方に

   内包されたものは?

   フランスの政治を動かしたベストセラー寓話。

   警告の書ともいうべき本書は一読の価値あり。

   この本を教えて下さった人に感謝をしたいです。



◎ アインシュタイン150の言葉   (ディスカヴァー)

   ジェリー・メイヤー&ジョン・P・ホームズ編

   面白い言葉、う~んとうなる人間の本質を衝いた言葉。

   最後まで一気に読める言葉達。

   座右に置いて時々読みたい本。

   お気に入りの言葉

   ○常識とは18歳までに身につけた偏見の

    コレクションのことをいう。

   ○ある偶然の出来事を維持しようとする不幸な試みを結婚という。

   ○人間の邪悪な心を変えるよりプルトニウムの性質を変えるほうが

    やさしい。

   ○この諺には真実がある。

    「人に対して正しく賢明な助言をすることはできる。 しかし、

     自分が正しく賢明に振る舞うことはむずかしい。」 



◎ 香乱記 (上) (中) (下)  (新潮社)

   著者 宮城谷昌光


   時代背景は群雄割拠の秦の時代の末期

   斉国の独立を目指して王として立ち上がった

   鬢王の子孫である田氏。

   主に三兄弟の末弟「田横」が主人公。

   善政を旨とする執政に人望が厚い。

   著者の理想像である田横の人間性には惚れる。 




◎ 天球は翔ける (上) (下)  (集英社)

   著者 陳舜臣

   清国で海賊に捕らえられた梅天球のお話。

   海賊に言われるまま香港~ハワイ~サンフランシスコへ。

   商才を買われて活躍。

   緒仔貿易や唐人排斥動、アメリカ横断鉄道も絡み面白かった。

   が、ちょっと抑えた筆致でもう少し突っ込んだ

   書き方でも良いような。。



◎ リトル ターン  (集英社) 

  著者 ブルック・ニューマン

  絵  リサ・ダークス 

  訳者 五木寛之

  突然飛べなくなった一羽のアジサシのお話。

  優しいタッチの絵が心和みます。

  飛べなくなった人?へ手渡したい本(それって私?)


 ◎ ひとが否定されないルール  (講談社)

  著者  日木流奈


  12歳の脳障害の男の子の心。

  ドーマン法のプログラムにより言語を学び、

  指で語ることが出来るように

  なった驚くべき魂の語り。

  大人や社会の矛盾を澄んだ目で捉え

  暖かな眼差しで考えを提示している。

  思わず「う~~。これはすご!!」とうなってしまいました。


 ◎ 楽毅 (新潮社) 全4巻


  著者 宮城谷昌光


   古代中国戦国期(紀元前4世紀)が背景。

   秦、斉、趙、魏、燕、楚、等群雄割拠の時代に

   孫子の兵法を変幻自在に駆使しての戦い、誠実な人格が

   人々を魅了していく楽毅という傑物の物語。

   孟嘗君を師と仰ぎ知遇を得るいきさつも面白い。 


 ◎ アフガニスタン敗れざる魂(新潮社)

   著者 長倉洋海

   アフガニスタンの自由と独立のために戦い続けた

   戦士 「マスード」の記録書でもあろうか。

   序章の一節を掲げてみよう。

   過激な原理主義者タリバーンの全国制覇に対し
   最後まで抵抗を続けていたマスードはアメリカでの
   同時多発テロの二日前ジャーナリストを装った
   アラブ人の自爆テロで暗殺された。      

   アフガニスタンを色んな角度から見るきっかけになった。

 ◎ 太公望

   著者 宮城谷昌光

   中国の周の時代になろうとする頃のお話。

   商(殷)の暴虐な施政を倒すまでの物語。

   太公望って釣りのセットで覚えていた私は

   全くイメージと違っていたことに驚いた。

   たぐいまれな資質の人ではあった。 

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