2010.12.31
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日本人に生まれた限り、必ず自分の目で確かめたかった、
人類史上最悪の兵器、核爆弾・原爆投下された町、ヒロシマ。
去年83歳で亡くなった祖母は大正15年、昭和元年に生まれ、
本来なら青春を謳歌してる時、第二次世界大戦の真っ只中でした。
ちょうど今の横浜根岸あたりに住んでおり、東京大空襲をモロに受けて4人兄弟の長女として家族を守りながらキバって生き抜いてきたおばあちゃん。
ウチはオカンが持病のため入退院を繰り返してたので、
良く祖父母の家で過ごし、25年生きてきたうちの半分以上はおばあちゃんが母親代わりでした。
そんなおばあちゃんに良く聞かされてたのは戦時中の話。
夜に空襲警報が鳴ると、防空郷に逃げ、口の中に鉄砲玉の鉛を加えて寝てたって話を良くきいてました。
大空襲ではB29に襲われ、襲流弾が落ちてきて逃げ回る毎日。
日本は「天皇陛下、万歳!!!」といってホントバカバカしい。
ポツダム宣言で降伏すべきだったのに昭和天皇は応じなかった。
そんな怒りを小5ぐらいの時、良くきかされ、自ずと戦争の悲惨さに興味を持ち始めました。
【興味】って言ったら不謹慎だけど、コレは絶対風化させてはいけないと幼いながら変な責任感みたいのが生まれ、やがて広島・長崎の原爆の悲惨さや沖縄のひめゆりを知るキッカケともなりました。
同じ頃、大正8年に生まれ、
2004年5月、アルツハイマーを知らずうちに引き起こし肺炎で85歳で亡くなった祖父は7人兄弟の長男として広島にいました。
兄弟のうち、何人か戦争へ戦いにいきましたが、
おじいちゃんは赤紙が来た頃、肋膜炎とかいう病気にかかっていて、
戦争に行く男子に並び、行く準備をしていたが隊長から
と言われて、その頃は戦争に行けないなんて非国民だと言われた時代だったけと難を逃れました。
ある日、小学校校長だった父親が静岡に赴任することになり、家族は静岡へ。
これも運のツキ。
広島に原爆投下される前に引っ越したので、あの世界的大惨事から逃れることが出来ました。
でも親戚には被爆した方々がいます・・・
今の三菱東京UFJで銀行員をしてたおばあちゃんとお見合い結婚をして、オカンと叔父さんが誕生します。
長くなりましたが、特におばあちゃんから
「戦時中はね、、、」
と、色んな困難を乗り切って生きてきた話は今でも忘れらず、
「いつか絶対広島いきたい!!!」
って切に願ってた思いが、自分が25歳の誕生日を迎えた日、やっと叶いました。
ただおばちゃんが生きてるうちに見ておきたかったけど。
めっちゃ大雨だったし諦めても良い状況だったけど、思いが強すぎて、
急いで広島駅に大荷物をコインロッカーにぶち込み、
いざ、平和記念公園へ。
ココは爆心地から半径500m以内。
戦前の広島は城下町だったらしく、広島城もあるそうです。
まず始めに見学したのは「広島平和記念資料館」
戦前の広島の様子から始まり、そして原爆投下された1945年8月6日朝8時15分・・・
投下候補に挙がっていたのは実際に投下された広島・長崎以外にも、れた広島・長崎以外にも、
ウチの地元横浜、福岡小倉、新潟など。
最終的に第一目標として投下された広島は、連合国軍の捕虜収容所がないとアメリカから思われた結果です。
小学校の校庭で被爆した生徒の血で染まった遺品のシャツや、
中学生にしては今の子とは全く体系が異なり、食糧難だった時代を物語る小さな洋服の数々。
自分で縫って作った小さなワンピース。
どれも被爆して遺族が引き取った遺品。
もう顔も判別付かなくなった兄弟の焼け焦げた髪の毛。
ボロボロのモンペ、動員学生の制服。
丸焦げになった、きっとお昼に食べるはずだった弁当箱とご飯。
5000度という太陽と同じぐらいの熱さによりグニャッグニャになった瓶。
原爆被災者の状況を表したジオラマ。
想像を絶する熱線によって石に映った人の影。
8時15分で止まった腕時計。
資料としておかれてる1つ1つから、亡くなった被爆者の悲痛な叫びが聞えてくるようで、心底辛かったし逃げ出したくなるような思いにもなりました。
ビデオコーナーでは「被爆者の証言」という映像を見て、絵で表した投下直後の様子が生々しく映し出され、辛くて辛くて、、、、
夏になるとテレビで原爆の話題が出されるけど、ココで実際見たものは、
ホント言葉に出来ない物でした。
実際被爆しても無傷で元気だった人も、
致死量を超える大量の放射線を浴び、数日後体内の細胞が破壊され、
脱毛・下痢・血便・洗面器いっぱいの内臓が千切れたような吐血・発熱と、
後遺症より続々と亡くなり、原爆投下から12月までの間で14万人もの尊い命が奪われました。
未だにケロイドや白血病、ガンで苦しんでる被爆者や、妊娠中に被爆にあった胎児までにも影響。
そして「被爆2世、3世」と現代人からの差別。
終戦のキッカケとなったこの一発の原爆で広島や長崎は壊滅的に。
草木も75年は生えてこないと言われてましたが、戦後高度経済成長により徐々に復活。
でも未だ病気や差別で苦しんでる人がいるってのは忘れてはいけない。
もう胸が張り裂けそうな思いでした。
平和記念公園の真ん中には、被爆死没者の慰霊碑。
未だ足しげく祈りを捧げに来てる方々は多く、沢山の献花が。
ウチもしばらく合掌させて頂きました。
もう、こんな悲惨なコトは世界中にあってはならいと。
そして60年以上経った今も、被爆された全員が安らかにいられるように。
資料館の近くには、原爆投下された時刻8時15分を表すモニュメント。
そして原爆死没者の氏名と写真、被爆体験記が多く収集され追悼の意が込められた
「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」
追悼空間を歩いてる間、時間が止まったような思いでした。
そして何万人といる死没者の遺影が壁一面に・・・
言葉で言い表すのは不可能な感情です。
動員学徒慰霊塔、原爆ドーム、マンガにもなった佐々木禎子さんがモデルとなた原爆の子の像にも足を運び追悼。
原爆ドームは60年前の壊滅的威力そのものを象徴する物でした。
こんなに頑丈な鉄骨すらボロボロに。
ただ一つ、見学しながら心から遺憾を感じる風景も。。。
この日、資料館には数名の外国人団体客がいました。
その外国人客のほとんどが、撮影禁止の館内で、
隠れながら分らないように遺品を動画で撮ったり写真取りまくってる奴が・・・
完全に日本を見下しながら興味本位でしか見てない最低最悪な奴。
ヘラヘラ笑いやがって。
やっぱアメリカからしたら、原爆投下は当然の仕打ちだと思ってるんですかね。
「すぐ降伏しない日本人のせいだ、
ザマァ見ろ、
アメリカ兵士だっていっぱい死んでるんだ」
って思ってんのか？
どっちしにろ、不謹慎過ぎる行動には怒鳴りたくなった。
そんなんでじっくり平和学習してきました。
どれも圧倒され、悲しみしかないですが、
ウチもそうだけど、戦争のない平和な時代に生まれた事は幸せなことです。
でも、戦争、原爆と、今生きてる人が今後も後世に繋げていかないといけないと思う。
日本も他国の沢山の人を殺したけど、特に広島・長崎の原爆は決して風化さしてはならない。
実際に戦争体験した人は超高齢化してるし、祖父母世代はつい最近まで戦争体験者だったのに今は戦後生まれが多数です。
今、戦場カメラマンが話題沸騰中だけど、未だどっかで殺されてる人が世界にいるってのはホント恐ろしいです。
お願いだからもう広島・長崎のような事は起こって欲しくないし、
戦争やテロもこの世から消えて欲しい。
そのための軍事政経は今、役に立ってるのか？っつったら疑問が残るけど。
つか政治のこととかあんま分らないけど。
とにかく世界平和を祈って。
原爆で亡くなった大勢の方の命を無駄にしないように。
広島にて、哀悼の意を捧げます。
今回の個人的平和学習、自分にとって大きな財産です。
ありがとうございました。
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