どうもです~。気まぐれに仕事の間に書きなぐってるだけなんで、もうちょっとちゃんと書かないといけないよねって思ってます(汗)。
「手で感じられるより~」は、ぱっと見たときに「サラダ記念日」(古っ!)の中の句や、「存在の絶えられない軽さ」に近い音感?を感じました。微妙に韻を踏んでるし(笑)
米原さんの本はワタシも何冊か読みましたよ。もうすっかり作家になってしまいましたね。
またのお越しを~。

(November 5, 2004 10:49:11 AM)

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tomotin777

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September 15, 2004
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外注した翻訳のチェックをしている。これがとーーっても面倒くさい。ああ、だれか代わってよ~。と世界の中心で叫びたいくらい。(ベタですな 汗)

そもそも人の翻訳を校正するというのは、自分が初めから翻訳するよりも手間がかかるものだ。それに何が正しいかという基準は、個々人によってバラバラなので、ある翻訳がいいか悪いかという客観的な基準を決めるのは、とっても難しい。

それに今回は量が膨大で、最終的には何百ページ、いや何千ページにもなるので、原文と比較して細かくチェックしていたら、全く他の業務ができなくなってしまう。幸い今回の資料どもは、直接お客様の手にすぐに届けるような類のものではないので、チェックの方法を短縮化することにした。

どうしたか。とりあえず原文を読まないようにした。完全に文章の「読み手」となって、まずはざざっと通読し、あれれという部分を赤でマークしていく。最近はすべてデータ納品なので、フォントを赤で変えていくわけだ。

こういうやり方は、基本的にはしないほうがよいとは思う。あくまでも原文と比較しながら、情報の漏れがないか、内容理解は正しいかどうかを逐一チェックしていくのがいいのだろう。もちろん、翻訳された資料が、契約書その他お客様の手元に直接届くような類のものであればそうするだろう。いや、そうしないといけないと思う。

でもね。結局翻訳されたものを読む人間は、原文を念頭に読むのではない。翻訳を普通の文章として読む。だから、その普通の文章としてすんなり頭に入ってくるような、理解できる翻訳でなければいけない。そういう観点から、翻訳文のみの通読でチェックしていくことにした。専門用語のチェックはもう一人の専門家に任せる体制だ。

通訳もそうだが、「訳の評価」は概ねアウトプットできまるものだ。そもそも理解がきちんとしていなければ、アウトプットもきちんとしたものにはならない。中には理解がめちゃくちゃなのに、アウトプットが非常に美麗な場合もあるが、それは業界用語でいうところの「不実な美女」というやつで、内容がわかる人には、デタラメな訳であることはたいていバレてしまう。

というようなスタンスで、「読者」になりきってチェックを進めていこ~、って思った矢先に、いきなり次の第1文に出くわした。

「…を使用する前に、以下の警告を記憶してください。」



こういうのを直訳と言って、プロとアマを見分ける一番わかりやすい部分なんだけども、パッと読んだ瞬間に「へっ?」って思うでしょ。これですよ、これ。このアウトプットの日本語としての違和感。警告を記憶するって、あなたそんなもの暗記できる量じゃないし(笑)

これって、ああ、こういう場合は、普通は日本語ではこう言うよね、っていう等価表現(例えばこの場合だと、「よくお読みください」とか「ご注意ください」のような表現で十分)で移しかえたらいいのだが、原文の単語の意味に思いっきり引きずられて直訳してしまっているのだろう。こういうのを「英文和訳」といい、「翻訳」でやってはいけない基本中の基本である。

と、基本中の基本で最初にコケている文章。この時点ですでにこの翻訳に対する信頼度はかなり、というか殆どゼロにまで下がっている。いや、でもここだけかも?後はちゃーんとできてるかも、という、うっすい期待を胸に読み進めると…

「それらの原因および意味を対象としている項をお読みいただき」

「手で感じられる収縮より微妙な収縮」

それぞれ、「(それらの)原因および意味について述べた項を参照」とか「手で感知できない程の微妙な収縮」などと、なぜすっきりできないのか?こういうのがずーーーーっと続く続く…。

ね。原文読む必要ないでしょ?もちろん訳抜けの可能性はあるが、たぶんあまりないだろうと予想している。なぜならここまできちんと「英文和訳」してる=単語の一つ一つの意味にとらわれいるということは、「木を見て森を見ず」的に、個々の木(単語)への執着はすごいものがあるだろう、だから情報の漏れはないだろう、と思えるからである。

しかし、日本語の文章としては不自然。翻訳として売り物になるレベルではない。上の例のとおり、何も業界知識とか専門用語とか、そういうことは関係のない普通の日本語の文章の常識として、おかしい文なのだ。

たしかにね。比較的安いんですよ、この翻訳会社。でもね業界ではイチニを争うとこなんだぜぃ。やっぱ翻訳駆け出しの人にやらせて、コスト下げているんだろうな~。結構専門的な分野なんですけどね(笑)。

もう少し様子を見てから、価格引き下げの要求を出すことにしようかな。なんてね。






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Last updated  February 17, 2005 02:11:28 PM
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手で感じられる収縮より微妙な収縮…  
ヂェンメイ  さん
ぱっと見ると文学的ですらありますね(笑)。
私はロシア語通訳の米原万里さんのエッセイが大好きなんですが、優れた通訳・翻訳をされる方って、言葉の意味を汲み取る能力に長けている上に、母語が堪能だなぁといつも感心します。
tomotin777さんの日本語もとても正確で、引っ掛かりがないので、読んでいて気持ち良いですね。
たまたま新着を見て来たんですが、気分だけを書き連ねた日記が多い中、言葉で物事を解析していくような、緻密で理知的な文章に出会えて、嬉しくなりました。 (November 4, 2004 04:29:00 PM)

Re:手で感じられる収縮より微妙な収縮…(09/15)  
tomotin777  さん

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