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文芸講座の先生からの宿題として大急ぎで読む。


非常に読みやすかった。あっという間に読み終えた。
母子家庭に育った20才の主人公が、母親の中国行きを機に遠縁のお婆さんの家に居候することになった。その居候の1年間を描いたもの。
何ということのない日常を描いて、それでいて言葉では掬いきれない感覚を行間に立ち昇らせるのが文学のひとつのあり方、なのだけど
そのとおりの作品だった。
文章は平易で読みやすく、人を構えさせない。
それでもところどころに表れてくる感覚的なものに共感できる。
たとえば

なんでもなくただ暮らしていくしかない中で感じる閉塞感とか
見たくないもの、考えたくないものは見ないで済まそうとしてしまう気持ちとか
若さなんてどうでもいいから早く年を取って過去を振り返りたいと思う感じとか
私もそのとおりだなあと思いながら読んだ。

でも、ほんとにお気に入りの作品を読んだ時に感じられるようなカタルシスはなかった。
それは、もしかしたら作者が、この先年を重ねればもっと展望が開けるのではないかというような希望を主人公に託しているせいかもしれない。
現在の私は、年を経たからといって20歳の頃に感じた絶望感が払拭されることはない、と思っている。
フッ、まだまだ若いな、などと不遜な感想を抱いたのであった。

しかし再来週の講座にて感想を述べなければならない。
その時に、「フッ、まだまだ若いな」などとはまさか言えまい。。。






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Last updated  2007.03.08 00:02:52
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