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職場にて知人に紹介されたこの本は


私の周囲にも、程度の差こそあれ、うつ症状を抱える人が絶えないが、
物理的な距離が近ければ近いほど、いろんなことを考えさせられることとなる。
たとえば、自分の持っている許容量ややさしさの程度について、
それが実際の個々のシチュエーションにおいて足りているのかいないのか、
掛ける言葉のひとつひとつの奥に偽善性や自己満足が潜んでいるのではないか、
そしてそんな風に余裕を持って冷静に分析してしまうことへの若干の嫌悪感。

何年か前に、毎日毎日繰り返し繰り返しそんなことを考えてしまうようなことがあって

今でもそれを想起させる処に身を置くと、動悸が激しくなり体温が上がるという身体症状を自覚している。
まあその程度のことなので、実際どうってことはないのだけど。

でもこの本を読んだら
症例について淡々と解説がしてあり
それを受け止める周囲についても、その内面的葛藤について当然のごとく述べられており
すべてをたまたま読んだ本によって解釈することは危険だし嫌いだけど
でも、なんだ、よくあることなんだ、と思って
あ、そう、と気持ちが整理された気がした。
読んだ後、数日は無気力になってどんより沈んだけど
そのあとは少し元気になった。
それは多分、もやもやとした気持をずっと自分の内心の言葉でしか捉えていなかったものが

具体的な形になったがためにその重さが辛くなったということと
外からの言葉で客観的に捉えた結果
自分とは距離を置いて見るコツを得ることができたということかなと
なんとなく腑に落ちたのであった。







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Last updated  2007.04.04 23:56:20
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