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2008.10.30
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今年は源氏物語1000年紀ということで
各地でくどいくらいにイベントが催されている。
私の職場でも、現在関連イベント開催中で
私の担当としては「A4・1枚でわかるかもしれない源氏あらすじ」というのを書いた(世間に出す時には形を変えていますが)。
源氏物語は以前の大学で卒論として取り組んだこともあり
そもそも平安のお姫様のぞろぞろした格好が好きなこともあり
源氏あれこれな今年が楽しくってしょうがない。

関連本も毎週、少なくとも何冊かずつ発行されている。
全部を読むことは到底無理だけど

この人の過去の著作を、確か私の大好きな先生が褒めておられたこともあって
図書館で迷わずリクエストした。

要するに、と要するのは非常に申し訳ないけど
光源氏の一生を読み解く鍵がすでに若紫の巻に表れている、というのがこの本の主張されるところだ。
義母の藤壺への秘めた想いだとか
紫の上はその最中に源氏に見出され、しかしいつしか藤壺を超える存在になっていくのだとか
実は源氏の栄華の一翼を担う存在である明石の上もこの若紫の巻ですでに登場しているのですよとか
そんな、源氏物語の主軸といえることがらを
原文を丁寧に読み解かれる作業を通して
読者にやさしく、同時に情感たっぷりに、示して下さるのであった。

古典のみならず、文学の名作を知ろうとするときに

あらすじを読むことがあるとすれば、それはあくまで原典に当たった後のこと。
(と、言いつつ今まさにレポートのために落語のあらすじを乱読しておりますがそれはさておく私ウフ♪)
感想とか解釈はあくまでも、原文を読んだ上のことでありたいと
若干の反省をこめて、思う。
原岡さんのこの本は、物語を決して大枠に掴むことなく

ひとつの助詞もおろそかにすることなく読み解いた本文が引用される。その濃やかな解釈に時々鳥肌が立つ。文学の鑑賞って、こうでなきゃならないんだなあと改めて学ぶ。

私が源氏の原典に当たった時に同じ解釈ができるかどうかはわからない。
でも、本文を読んで感じたことからすべての論が始まる。
あらゆる文芸評論も、さらには芸術批評も、まずは感じることがすべて。
日本の古典文学は、一言一言、一文字一文字にこめられた意味が濃い。と思う日本語ネイティブの私。口語現代語が少し冗長だと思う。

  『「源氏物語」に仕掛けられた謎:「若紫」からのメッセージ』角川学芸出版 2008年



写真は源氏千年紀展覧会付近で見かけた女房装束。紫と白の衣はちょっと憧れ






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Last updated  2008.10.30 23:57:28
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Re:源氏物語千年紀につけ(10/30)  
kei さん
あらすじ避けてるんですか。
私はとっつきにくい古典に関しては、あらすじから入ると挫折しにくいので読むことがあります。
源氏物語もあさきゆめみし程度の知識なんで、真遊さんが持っていた「まろ、ん?~」を図書館で借りようかと思っています。まずはあらすじから(^^;)
そういえば新しい写本が話題になってますよねえ。千年紀にぴったりのニュースですわ。 (2008.10.30 23:42:43)

Re[1]:源氏物語千年紀につけ(10/30)  
*ともぞう*  さん
keiさん

>あらすじ避けてるんですか。

若干、希望的観測を含んでおります。あらすじを読んでないかわりに原典もそう読んではいない。徒にハードルを高くしているだけ、という。

>私はとっつきにくい古典に関しては、あらすじから入ると挫折しにくいので読むことがあります。

そうなんですよね。見通しがあった方が断然読みやすい。そう思うのだけど、ちょっと禁じたくなるのでした。偏屈であります。

>源氏物語もあさきゆめみし程度の知識なんで、真遊さんが持っていた「まろ、ん?~」を図書館で借りようかと思っています。まずはあらすじから(^^;)

まろ、ん?はかわいらしいですよ。
源氏ってヒゲが濃かったのね、と。だいぶ前に読んだのですが、顔の下半分のザリザリ感が妙に印象に残っています。栗の形状を模した顔なので、別にヒゲが濃いというわけではないのでしょうが。

>そういえば新しい写本が話題になってますよねえ。千年紀にぴったりのニュースですわ。

そうそう。タイミングを計ってこれまで内緒にしていたのか?と思うくらいにタイムリーでした。より紫式部の時代に近いと言われているのでしたっけ?翻刻してほしいな。そしてこれまでとの違いをかいつまんで解説してほしい。
(2008.10.31 00:09:13)

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